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アインハンダー
メーカー:スクウェア
機種:プレイステーション
発売年月日:1997年11月20日
価格:5800円
ジャンル:シューティング(2D・横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 7 6 7 5 6 68
プレイ時間…20〜30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
最高なのである!
<システム・バランス部分>
・敵の装備を奪って自分の攻撃に使用する、という要素はありそうでなかった内容。一つの装備で複数の攻撃方法を切り替えられるのも面白い。

・覚えゲーにもアドリブ要素全開にもなってなくて、まぁ適度に両方が要求されるバランスって点で、ある程度他の同ジャンルのゲームと差別化できてるようにも思う。

<演出部分>
・マシンや背景の造形はかなりキレイ。未来都市って感じが上手く出てるんじゃないかな。スクウェア全盛期の作品だけあって、非常に凝った作りになってたと思う。

・前後(左右方向)だけでなく、画面の奥から攻めてくる敵もいたりして、ポリゴン描写である事がしっかり活かされた演出になってたかと。

・視点が2Dシューティングとしては自機に寄ったカメラであり、キャラが大きめに表示されるので迫力はある。

・サウンドはテクノ系でSFの世界観に合った曲調。同一のステージであっても場面場面で曲が切り替わるなど、こちらもかなり凝った作りになっている。
おっと、ダメである!
<システム・バランス部分>
・この時期に出たシューティングとしては自マシンの当たり判定が大きく被弾しやすい印象。至近距離から撃ち込んで来る敵も多くて弾を認識する前に突如爆死!というパターンも目立つ気もする。

・敵が全体的に固く、こちらの攻撃をガンガン撃ち込んでもなかなかスムーズに減らせない。あんまり爽快感があるって感じではないかも。

<演出部分>
・この手の3Dポリゴンで描写された2Dシューティングに宿命と申すかありがちな問題だが、視点がやや斜めになっていて当たり判定が分かりづらい&背景が派手過ぎて、視認性が犠牲になっている。また、↑で挙げた「視点が近くて迫力あり」って長所は、逆に言えば画面がギュウギュウになりがちで窮屈さを感じる部分でもある。

・カメラが割と大きく揺れるせいで、迫力はあるもののどうも見辛さ・遊びにくさを感じる部分が多い。もうちょっと見た目じゃなく遊びやすさ重視にしてくれても良さそうなモンだが…まぁグラ重視のスクウェアらしいと言えばらしい作りではある(笑)。
あー、テステス…こちら感想!
 RPG要素の入ったゲームを作る事が圧倒的に多いスクウェアとしては珍しい、純シューティングゲーム。路線としてはタイトーの『レイフォース』『レイクライシス』、アイレムの『R-TYPE Δ』みたいに2Dシューティングだがグラの描画は3Dポリゴンで行われているタイプ。

 タイトルのアインハンダー(=一本の腕)という名前の通り、自機は腕を生やした戦闘機で、敵から奪い取る装備システムが特徴的。作風としては演出重視のスクウェアらしく、グラフィックでもサウンドでもこだわりを感じられる重厚な作りになっていた印象。その分どうしても演出過多気味で遊びやすさが犠牲になってる感もあるのだが、まぁ全体としてはしっかり骨太で遊びごたえのあるシューティングになっていたかと。

掲載日:2006年6月8日
更新日:2025年10月21日


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