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風のノータム
メーカー:アートディンク
機種:プレイステーション
発売年月日:1997年9月11日
価格:5800円
ジャンル:シミュレーション


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 7 5 6 3 5 49
プレイ時間…5〜6時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いのじゃ!
・独特の浮遊感とかあって、雰囲気ゲーとしてはそれなりに存在感はあったと思う。ゆる〜く雰囲気を楽しむのがベストかも。

・他に例のない題材なんでとっつきは悪そうに思えるが、操作自体はシンプルなんで、慣れるのは苦労しないかと。

・BGMはテクノチックな感じでオシャレさがあってよろしい。
イカンのじゃ!
・風向きとか読めるワケでもなく、これからどう変わるかとかの判断材料も無いため、基本的にはほぼ運任せであり、プレイヤーにできる事は誇張抜きでホントに上昇と下降くらいのモンである。

・高度によって風向きが不自然なくらい違ったり、ソレが更に頻繁に方角が変わったりするのもゲームの都合とは言え不自然な感じがする。

・当時としてもグラフィックのレベルはあんまり高くなく、上空からの風景って言ってもポリゴンが粗すぎてそんなに臨場感がある感じでもないのは残念。遥か上空から景色を楽しめるくらいの高度まで上がったりするでもなく、ごく狭いフィールドしか用意されてなくて少々物足りない。
感想である。
 昔のアートディンクが沢山出してた一風変わったシミュレーションゲームで、本作の題材は気球の操作である。
 気まぐれな風向きを読みつつ目的地へ…って感じで他にはナイ感じの感覚ではあるのだが、なんせ風向きがホントに運任せでプレイヤーが干渉できる要素が少な過ぎてゲーム性が薄い(率直に言って退屈過ぎてしんどい)のがクセモノ。マジメに遊んでも気まぐれ過ぎる風にイライラするばっかなんで、独特の空気感を楽しむ雰囲気ゲーとして遊ぶのが吉なような気はした(昔のアートディンクゲーってこういうのおおかったな…)。

 まぁソレがゲームとして楽しいかって言うと別に全然そうでもナイ所が少々しんどかったなァ…って印象。題材自体はユニークだったと思うんだけど、当時のゲーム機の性能に対して実現したい理想が高過ぎた感じなのよね。25年前とかより飛躍的に性能の上がった今だったら、もっと面白いゲームになる!……かもしれんですね。無論、本作の内容をキレイにしただけじゃ物足りないのもイイトコなんで、バランス部分でもボリューム部分でも色々テコ入れは必要だろうけども…(笑)。

掲載日:2022年6月21日


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