修羅の門
メーカー:講談社
機種:プレイステーション
発売年月日:1998年4月2日
価格:5800円
ジャンル:アクション(3D・格闘)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
0 1 0 2 2 3 12
プレイ時間…2時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良かですたい!
・良いところねェ……………。うーむ、まぁ、その…とりあえずさぁ…、うむ…アレだ……笑えるぞ!!!
ダメですばい。
・うーむ、コリャ凄い。原作愛を微塵も感じない驚異の手抜き路線。見てくれがショボイだけならともかく、挙動・音質・効果音・バランス・物量、全てにおいて抜かりのないダメっぷり!ここまで見るべき点が無いのに発売にGOサイン出した度胸だけには感服。出版してる講談社自らこんなモン出しちゃダメだろ〜〜…と思うのだが。

・なんと、セーブ機能が一切無い!!途中経過の保存、出した隠しキャラ(こちらは救済措置で隠しコマンドあるけど)、スコアの類、一切保存できず!!えーーっ!!せっかくプレイステーションで出してるのにスーファミ・メガドラはおろかゲームボーイのソフトにも負けてるじゃないですか――!!(苦笑

・恐ろしくロードが長い。ネオジオCDもびっくりの超絶数十秒ロード!!しかし、何をそんな時間かけてロードしてるのか、イマイチ不明。

・グラフィックのレベルはプレイステーションの最低ラインに達しているとも言い難い。なんと申すか、『スーパーFXチップ搭載!!』(※スペックが低くて3D向けじゃなかったSFCで無理矢理ポリゴン表示させるための特殊チップ。スターフォックスやワイルドトラックス等に搭載)とか叫びたくなるような作り。まぁスターフォックス等は角材ポリゴンでも見栄えが良くなるよう色々工夫されてもいた名作だから比べること自体が失礼なんだが、こっちはそんな配慮も何もナシ!い、潔さ過ぎるぜぃ!!

・タイトル画面で無音なんてのは別に昔のゲームじゃ珍しくもないが、キャラ選択時まで沈黙されると…ちょっとねぇ…?

・相手を倒す/自分が倒される時、決めの一撃で吹っ飛んで死ぬんじゃなくて、食らう→倒れる→起き上がる→突然崩れ落ちる…と2D格闘のガード削りで倒したみたいな倒れ方しかないのが不自然過ぎて笑いがこみ上げてくる。投げ技で互いに地面に這いつくばってるのに、ライフが切れると突然立ち上がった後、改めてがくっ→バタリと倒れるのがとことん意味不明。

・なんとキャラにボイスが無い!!!スーパーファミコンの格闘、ヘタすりゃ同時期の携帯機でも声出てた物あった気がするが…。

・数ある重大な問題点の中では些細な事なんだが、なんでOPの演舞(らしき無音でのぎこちない踊り)が主人公の九十九でなく道場のジイさんなのか、更に意味不明。「コイツ、鉄拳の平八っぽくね?コイツ出しとこうぜ!」とかスタッフ内で盛り上がってたりしたのかな…とか邪推。まぁ鉄拳で平八がそんな踊りしてた事なんて無かったと思うが。

・原作に出てこないモンゴル相撲女(美人だけど色気はゼロ…ってか、モンゴルに女相撲なんてあるのけ?)みたいなのも出てくるんだが…なんでこんなの入れたんだ?ヘンにお色気路線にブレてない点だけは褒めるに値すると思うけど、モーションは他キャラの流用で別にらしさを感じるでもなく、まったくもって意味不明。
感想ですけん。
 月刊少年マガジンに載ってた漫画のゲーム化作品。低スコアではそこそこ信憑性のあるハミ痛レビューで2点を獲得したとか伝説級の逸話が残るクソゲー。
 まぁ酷評されるだけあって、うん…まぁ…褒める箇所が無いと申すか、全ての要素で隙の無い(?)クソっぷりが逆に笑える。異種格闘をゲームにしようとした志の高さだけはまぁ凄いと言えるのかもしれんけど、実現する技術も制作費も無かった模様。これ絶対、原作者はブチ切れ級の出来だよなぁ…。まぁ大御所レジェンドクラスでも藤子不二雄(AもFも)両先生みたいに『ゲームは畑違いだし、カネさえ貰えれば後は好き勝手にどうぞ〜』なんて寛大過ぎるセンセイもいるにはいるけどな(特に藤子A先生、もうちょっと自分のキャラのてきとーなゲーム化にはカツ入れてつかぁさいorz)。
 名高い(?)クソゲーの中にはプレミア価格になっちゃって手を出しにくい物も多いが、本作はそこそこ流通量があるようで、探せば100〜200円くらいで簡単に買えますぞ。糞っぷりが気になる方は色々中古屋巡って探してみてネ!!ま、ゲームとしては面白い部分は微塵も存在しないので、その点だけはご覚悟を…。

掲載日:2015年1月19日


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