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THE NEXT TETRIS
ザ・ネクスト・テトリス

メーカー:BPS
機種:プレイステーション
発売年月日:1999年1月7日
価格:4800円
ジャンル:パズル


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 5 7 6 6 5 56
プレイ時間…7〜8時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
うほっいいところ
・色の概念があり、同色のピースは落下後に一緒になる。異なる色のピースで下に何も無いと落下するので他の落ちモノ系である『連鎖』の要素が追加されていて、本家テトリスとはまた違った戦略性が求められるのは面白い。その性質上、なるべく同じ色が横に繋がらないようにピースを組んでいればピンチになった後でも想像できなかった脱出が可能だったりして、ゲーム性は通常のテトリスとは違うけども、パズルとしてはそれなりに楽しい。

・回転ボタンを連続で押してるとピースの落下速度が落ちるだとか、ヘンなクセはあるものの、操作性自体は同時期に出た他のテトリスより比較的軽快なのでクセに慣れさえすれば操作はし易い方か。
いやんばかん(駄目である)
・ゲーム内の文字表記が全部英語!!まあ、ストーリーだとか用意されてるわけでもないし、ムズカシイ単語なんかがあるわけでもないから、出てくる文字が何を意味してるか分からんでもないのだが、ファミコン初期のゲームでもあるまいし、説明くらいは日本語でしてくれても良いような気はするけど。パズルゲームくらいの分量のテキストくらい手間を惜しまずローカライズしろってのコンチクショー!

・背景が灰色一色のベタ塗である上に、落としたピースが衝撃でユラユラと意味も無く揺れているため、縦の軸を認識し辛く、落とす場所を1ブロック分間違える誤操作が頻発する。見た目としては賑やかで楽しげだけど、機能性と言う観点から言えば「無駄な装飾」、この一点に尽きる。

・同色のブロックを25個以上繋げると消えるとか言う謎のシステムが追加されてるが…、狙って同じ形のブロックを繋げない限り、まずそのパターンには持ち込めない上、ピンチ時に運悪く発動してしまった場合、積み上げたブロックが隙間だらけになり、一層ブロックを消しにくくなるという意味不明な仕様。一発逆転を狙うシステムならもうちょい戦略に組み込みやすくしてもらわんと意味ないと思う。
感想なり。
 テトリスに色の要素を持ち込んだアレンジ作品としては任天堂から出た『テトリスフラッシュ』等が挙げられるが、本作の場合はそこまでテトリスから逸脱しておらず、列を揃えて消すと言う基本ルールはオリジナルの『テトリス』を踏襲している。
 操作性のクセだとかボタンを連打してるとブロックが異様に固まりにくいだとか、部分部分でかの悪名高いテトリスシリーズ史に残る駄作(?)『テトリスワールド』の原型になってるような気がしないでもないが、まあ…この作品自体はアレンジ作としてはそこそこ遊べる内容だからまだいいか。

 とりあえず、タイトルから察するに制作元としては「この作品以降のテトリスはこれで行く!」くらいの意気込みはあったと思われるものの、現在の状況から察するにうまく行かなかった模様ではある。

掲載日:2012年4月2日
更新日:2021年6月22日


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