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パネルクイズ アタック25
メーカー:デジキューブ
機種:プレイステーション2
発売年月日:2002年8月29日
価格:5800円
ジャンル:クイズ


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執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 7 6 7 5 7 67
プレイ時間…20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よっ!最高だねェ!
・映像や音楽、システム面など個々の出来は今ひとつなのにも関わらず、全体的としては雰囲気がよく再現されていると思えるから不思議。児玉清氏や沢木アナのセリフのたびに「あるある〜!」、「そうそう、それだ!」と言える部分が多く、喜んでしまう自分がいる。随所で番組を知る者のツボを突いてる作りからは、スタッフのこだわりや努力がうかがえる。わしゃ実際にアタック25を見てたから、そういう楽しみ方もできたのかもしれんね。反面、番組に思い入れの無い or 予備知識の無い人には楽しめるポイントが少なく相当キツい内容のソフトと思われる。

・問題は難しい部類に入ると思うが、歯ごたえがあるとも言い換える事ができる。数やジャンルは豊富で、実際の番組の傾向のクセがかなり再現されているようにも感じる。一度出た問題が出にくい構造になっているのも良いネ。

・予選から勝ち抜いていく「チャレンジモード」は実際に出場するまでの流れにのって遊ぶことができるのは面白い。

・デジキューブ製クイズの前作にあたる「ウルトラクイズ」よりも遊びやすく仕上がっている。コツをつかめばある程度予選突破は容易い。本戦でも「間違い→即ゲームオーバー」にならないのは嬉しいところ。
おうおう、イカンぞね。
・多少は暖和されてはいるものの相変わらず難易度が高い。難度調整が一切できないのは不満。NPCの反応を緩くしたり制限時間を伸ばす事で易しくするとか、問題を選択式ではなく文字打ち込み式を増やす事で難しくするとかの工夫があっても良かったはず。忠実な再現だけでなくゲームならではの楽しみ方にももうちょっと配慮が欲しかった。

・ポリゴンモデリングやその動き、セリフはいずれもぎこちなさが目立ち、部分部分を注視してみるといずれも粗末で酷い。児玉氏と沢木アナは本人が声を吹き込んでいるが、セリフの繋ぎが悪くどうもぎこちなく聞こえてしまうのが勿体無い。

・操作感がもっさりで印象は悪い。文字入力にややクセがある他、キーレスポンスが微妙に悪い。予選で文字を書き間違えても一切訂正できないのも不親切。随所で発生するロード時間も非常に長く、テンポを悪くしてしまっている。この辺がかなり惜しい。

・「チャレンジモード」の2回目以降に遊ぶときもいちいち説明を聞かなければいけないのが少々面倒臭い。試験官の説明を飛ばすことができる作りなら良かった。

・キャラクリエイトはパーツの少なさが目立ち、自由に作れないので思ったより面白くない。また、セーブ時間も10秒以上かかったりすることもあり、バグったのかと心配になる。
感想でござる。
 デジキューブのクイズゲーの前作にあたる『ウルトラクイズ』とは違い、番組内の効果音が使用されているなど番組の再現度は高いし、失敗即ゲームオーバーといったシビアさも少なくなったので敷居は(少しは、だが)下がっている。問題の数・質も充実。アタック25シミュレーションとすら言えそうな出来。ただ、再現性重視なのかゲームとしては少々微妙でこれで多人数で楽しめるかっていうとそうでもない気もする部分はご愛嬌(苦笑)。

 万人向けとは言えないが、アタック25好きの人ならそれなりに楽しめる部分もあるはず。まあ、ファンアイテムとしてはそこそこ優秀と言えるんでないかい?

掲載日:2004年10月1日
更新日:2017年10月31日


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