ゼノサーガ エピソードI 力への意志
メーカー:ナムコ
開発:モノリスソフト
機種:プレイステーション2
発売年月日:2002年2月28日
価格:7800円
ジャンル:RPG
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
8 | 8 | 4 | 6 | 5 | 6 | 7 | 63 |
良かですたい! |
・プレイステーション2初期のゲームながらもグラフィックのレベルは高い。ムービーなんかの出来は圧巻だし、通常のシーンでもムービーからそれほどクオリティを下げずに滑らかなモデリングを実現。総じてグラフィックにはかなり力が入ってたとは思う。 ・イベントシーンはオーケストラによるサウンドで非常に豪華。SF系の映画でも見てるような気分の盛り上がり感は味わえる。 ・シナリオはやたら専門用語が多くてややこしいのはアレだが、風呂敷の広げ方は巧く、まぁ流石にRPG作りに定評のあるチームが手掛けてるなぁ、と言った印象。わし個人としてはあんまり一つの話を複数に切り取って別売りにするのって好かんけど、「この先どうなんのかな?」って思える部分が多かったということで、起承転結の『起』部分としてはまぁ良い出来だったんではないですかね(まぁ期待させといて、II以降の展開がガッカリの尻切れトンボだった訳だが)。 ・やたらムービーが長いので、途中で一時停止して休憩挟めるとか配慮があったのは良かった。他のムービーゲーではあんま見かけなかったですわぃね、こういう機能って。 ・声優がセリフを読み上げる系のゲームだが、演技が良いせいか(この部分での)テンポの悪さはそれほど気にならなかった。中でも山寺宏一の万能さがスゴい。 |
ダメですばい。 |
・全体的にテンポがモッサリ。必要以上に固い敵、飛ばせない技演出、そしてやたら長いロード時間などなど複数の要素が絡み合い、大関横綱級のモッサリ度。独特な部分が多い割には説明も不足がちなど不親切さも目立つ。もうちょっと遊び易さや快適さを重視してシステムを設計していただきたかった。 ・カタカナで意味不明・説明不足の専門用語がやたら氾濫しており、ストーリー理解の妨げになってる感は否めず。20世紀末期のJ-RPG的な悪い部分がそのままって感じ。物語自体が深いって言うよりは難解な用語のせいで必要以上に理解が難しいだけで、正直、そんな話自体に深みは感じない。 ・『超』が付くほどの典型的なムービーゲー。イベントは基本ムービーで進行。まぁムービー自体の出来は良いし迫力だとか心情描写とか丁寧に作られてる部類だと思うが、一度ムービーが始まるとコントローラを置いて『鑑賞モード』に入る事もしばしばで、ゲームとしてはちょっと「なんだかなー」な気分。 ・制作側の趣味全開って感じでキャラがいかにもアニオタ・ロボオタ系の人たちに媚び過ぎ。その層に該当してない自分としては多少嫌悪感を抱くデザインの人物・設定が多かったように思う。SFアニメ風なのがダメとか言ってんじゃなくて、ちょっと狙い過ぎでクドい部分が嫌…って感じかな。 ・エピソードIって名乗ってるだけあって、この作品だけでは話が全く完結しない。あれこれ根を伸ばして風呂敷をバッと広げておしまいなのでちょっとモヤモヤしたもんだ。後の作品でしっかり終わってくれたならともかく、広げるだけ広げて打ち切りエンド同然だっただけに、余計にションボリ。 |
感想ですけん。 |
ちょっと今更感はあるけども、10年くらい前の書きかけのレビュー見つけたので、加筆して掲載。 PS1時代のFFと肩を並べてたゼノギアス時代、Wiiで傑作と称されたゼノブレイドの中間地点の、丁度『谷間』な時期のモノリスのRPG。 個人的には『ゼノブレイドが気に入ってるだけでゼノシリーズ自体に思い入れは全然無い』系のユーザだが、スクウェア好きの知人は「ワーッ!こんなのゼノじゃねえ!」とか憤慨してた記憶が(苦笑)。まぁ、冷静に見ればこのサーガ・EP1に限って言えば、まぁそんな憤慨する程の内容でも何でもなく、当時のRPGのレベルとして凡作〜佳作程度の完成度はあったと思う。ただ個人的には、システム面でもロード面でもやたら待たされるモッサリ全開なゲーム自体の作りにややウンザリし、特定層に媚び過ぎなマニアックなキャラデザインには少々嫌悪感もあったかもしんない。まぁデザインに関して言えば、別にそういう路線でも良い事は良いけども、もうちょっとファン以外でもすんなり受け入れられるフォローが何かしら欲しかったなぁとは思う。 |
掲載日:2015年4月6日
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