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428 封鎖された渋谷で
メーカー:スパイク
開発:チュンソフト
機種:プレイステーションポータブル
発売年月日:2009年9月3日
価格:4800円
ジャンル:アドベンチャー(サウンドノベル)


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Wii版 PS3版 PS4版

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
10 9 9 9 8 7 10 90
プレイ時間…20〜30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
いいところDA!
・複数の登場人物のストーリーが絡み合って展開していくストーリーが秀逸。物語における山場が多く、読み手を飽きさせない作り。作りとしてはムービーが多用されている点以外は古典的なアドベンチャーゲームと思うんだが、登場人物やシナリオの出来が純粋に良い。止め時が見つからない魅力のある内容と言える。

・TIPS(用語解説)の内容も練られており、地味に面白い。

・インターフェースの出来がよく、ストレスを感じない。Wiiリモコンのみの操作もよく練り込まれており操作はしやすく、片手のみで快適に遊ぶことができた(画面にリモコンを向ける操作等、無暗にポインタ機能とかは逆に手軽さが失せる・疲れるんで、使わなかったのは正解だと思う)。従来型のゲームでここまで楽にWiiリモコンで遊べたのは初めてかもね。正直なところ、ここまでWiiコンとサウンドノベルの相性がいいとは思わなかった。

・実写グラフィックと場にあったBGMのおかげで臨場感がうまく向上しているのはセガサターン、プレイステーションで出ていた『街』と同様。ところどころで挿入される動画の使い方が巧みで、テンポも損ねていないのもいい。全体的に作りが非常に丁寧で好感が持てる。メニュー画面の黄色と黒を基調としたデザインも洗練されてカッコイイ。

・アクション性などゲーム的な要素は希薄だが、その分ストーリーをじっくり追うことができる。操作方法なども親切に解説してくれるのでゲームがまったく苦手!…という人にもお勧めできる内容。バッドエンドの際にヒントが出るのも親切。

・携帯機でのリリースって事で、TVに依存せず気軽に遊べるのが最大のメリット。本でも読むような感じで遊べるのが利点か。追加シナリオがあるのも◎。
ダメなんDA!
・KEEPOUT(中断して他のシナリオへ飛ぶ)の頻度が高過ぎるかなあとは感じた。物語がぶつ切りになって没入感の妨げになってる感は少し否めない。あと、序盤は結構易しいのに終盤ノーヒントになり急に難しくなるのがキツイ。「そんな正解わかるかよ」的な選択肢もあり、コマンド総当たりとかネット情報に頼らざるを得ないのが辛いところ(まぁアドベンチャーゲームなんで総当たりしてりゃいずれ正解になるにせよ)。

・主題歌と歌ってる歌手を持ち上げ過ぎで、演出的にややクドく、ちょっとやり過ぎ感がある。

・クリア後のエピソードは完成度的にいまひとつ。一部おまけシナリオ(アニメ絵のやつとか)が本編から浮いている点は気になった。それと、文体が本編とかけ離れ気味(露骨にライトノベルチックな上に表現がくどい)な上に、読むときボイスが邪魔。これ、別にいらなかったんじゃないのかな?存在自体が明らかに“蛇足”的な気が…。

・PSP本体の読み込みでぎちょぎちょうるさいのがネックと言えばネック。TVで遊べる据置機版と異なり、画面も小さい。これら要素で、没入感って意味では据置機版よりどうしても一回り見劣りするのは否めず。
感想YO。
 基本的には先に出たWii版のベタ移植(ほぼ同じですけどもレビューはこちら)。スコアはちっこい画面で没入感が下がった点、読み込みがぎちょぎちょうるさい点を考慮して総合点を若干下げてるけども、好みのレベルなんで、内容的にはほぼ横並びとは思う。

 直接的な続編では無いけど、サウンドノベルの名作『街』の流れを汲んだ内容。全く独立したストーリーの中にところどころ接触点が散りばめられた『街』に対し、こちら『428』は各々の登場人物のストーリーが1つにまとまっていくという点で異なる。強制的に他のシナリオに飛ばされる頻度が高い等、細かい不満点もなくはないが、ドンドン先を遊びたくなるような魅力がある。現在だと最初に出たWii版の他にPSP版やスマホ版など、多数の機種に移植されているので手に取りやすい。未プレイの方には是非遊んでいただきたい逸品。

掲載日:2020年9月1日


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