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ガーネットクロニクル 紅輝の魔石
メーカー:セガ
開発:IRONNOS
機種:プレイステーションポータブル
発売年月日:2008年10月23日
価格:4800円
ジャンル:RPG


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
5 6 4 5 3 6 3 38
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
コリャ良いんだべ。
・同時期の同ジャンルの作品と比較してとりわけ優れてるとも思わんが、グラフィックやサウンドはまぁ水準レベルはあるのでは、といった印象ではある。演出部分はそれほど大きくは見劣りはしないかと。

・システム面で奇抜な要素は見当たらないため、日本で展開されていなかった海外製のゲームだと言う割にはそれほど取っ付きづらさは感じない。
おーの、イカンぜよ。
《システム・バランス》
・古くさい中堅未満のRPGって感じであり下記の通りバランスが劣悪なため、「ありきたり」かつ「面白くもない」というトホホな内容なのが残念。

・ゲームバランスはかなり劣悪であり、「丁度いい」場面がいやに少なく、攻めるにしても守勢に回っても一方的になりがち。敵の状態攻撃が異様に強く、使ってくる頻度が高いため、常時なんらかの不調を抱えて歩き回るような羽目になるのがしんどい。

・味方のレベルアップの速度に対し敵の強くなり方が早いため、常に稼ぎ行動を強要されるバランスなのが古典的。経験値稼ぎだけでなく、得られる資金も異常にシブチン。ある程度稼いでから進んでも次の町で装備を1人分買うだけで呆気なく全額飛んだりする。稼がずに進むとダメージすら入らないため経験値・金稼ぎはほぼ必須である。どーもプレイ時間の水増し的なキツキツのバランスで印象が悪い。

・フィールドの敵のシンボルの動きがプレイヤーのそれより妙に速く、互いに正面から接触しても不意打ち扱いでプレイヤーだけペナルティを食らうのが理不尽極まりない。

《快適性》
・ロードがクソ長い&多い。フィールドや戦闘等の画面切り替えだけでなく、戦闘中の技だの魔法だの繰り出す度にぎちょぎちょ読み込みが発生するため、テンポは非常に悪い。

《シナリオ》
・正統派のファンタジーRPGくさいデザインの割にシナリオは妙に安っぽさがあり、いきなり雰囲気に合わんようなネットスラングが出て来たりして、クソ寒い展開がやたらと多い。頻繁に現実に引き戻されるため、必然的に没入感が激しく阻害されて最悪である。オバカでネタとして笑える内容かっていうと、別に全然そうでもないのが悲しい。

・シナリオの展開自体もどこか陳腐であり、先の展開が容易に読めてしまうと申すか、どこかワクワク感が足りない印象。

《演出》
・ドット絵のクオリティ自体はそこそこレベルはあると思うが、動きまくるとかいうワケでもなく、1キャラだけどかっと必要以上に大きく描画されるせいで、どこか地味&窮屈ではある。
感想である!
 システム部分は古典的でオーソドックスなRPGで比較的馴染みやすい内容だと思うのだが、バランス・快適性部分が劣悪であり、シナリオのクオリティも壊滅的。水準レベルにあるのは見た目と音楽くらいのもので、1本のゲームとして完成度はお世辞にも高いとは言えない……と申すか、ハッキリ言って面白くナイ。

 遊んでる感じとしてはファミコンとかスーファミとか、昔のハードで出ていた中堅未満の色々と配慮が足りないRPGを遊んでる感覚である。PSPというハードでこのレベル止まりの内容って事で、逆に珍しさはあるものの、なんせゲームとしてストレスばっかり満載で面白みが皆無なのはしんどい。もうちょい頑張って欲しかった所ではある。
 …てか、海外産の明らかに並未満の出来のゲームをセガがローカライズした格好らしいが、なんだってこの程度の作品をセガほどの大メーカがわざわざ日本で展開しようと思ったのか?イマイチ謎である(苦笑)。

掲載日:2021年5月4日


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