メーカー:セガ
開発:セガ ソニックチーム、アルファシステム
機種:プレイステーションポータブル
発売年月日:2008年7月31日
価格:5040円
ジャンル:RPG(アクションRPG)


かいたひと : アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
76
プレイ時間・・・30~40時間程度
※映像~シナリオは10点満点、総合は100点満点
よいっ!よいでござるよ! だめザンス
・全体的に無駄を削ぎ落とし遊びやすくなった印象。街・各種施設も簡略化され、地図上を移動する形式になり移動に時間がかからなくなったのは良い。難易度自体も易しめなので、敷居が低く、割と誰でも楽しめると思う。

・様々な武器が用意されており、性能もどれも個性的で色々と使い分ける楽しさがある。武器の種類自体も多く、レアアイテム探しも楽しめるのがいい。

・イベントの際、キャラクターがアップで表示され、表情の変化を楽しめるようになった。声優の演技も不自然さがないのはいいね。前作まではBGMとボイスの音量バランスが悪く、キャラの声が聞き取りにくかったが、今作では改善されているのは◎。

・セーブやロードにかかる時間がPSPのゲームにしてはかなり短い。プレイステーション2版では武器の切り替えに時間がかかったり、やたらと処理落ちしたりしていたが、今回はそれらが改善されており、快適に遊べるのは良い。
・やたらと地形に引っかかる、ダラダラとプレイヤーについてくるだけ、といったCOMのテキトーな動きはちっとも直ってない。ここはもう少し力を入れて改善してほしかった。

・ハードの性能上仕方ないのだが、グラフィックは若干荒くなってしまっている。地形が何もないところからポンポンわいてくるのは少々気になった。処理落ちも他機種版よりは減ったが、それでも多少気になる場面はあった。

・ストーリーの専門用語の多さや登場キャラクターの経歴の説明の無さなど、前作の「ユニバース」、「イルミナス」を遊んでいることが前提になっている感じ。今作で新規で入る人も相当数いると思われるので、用語説明や簡単なあらすじの紹介などは必要だったのでは?

・ストーリーモードのボリュームが少ないのが不満。寄り道しないと15時間かからずに終わってしまうと思われる。もうちょっと長く楽しめたら良かったのだがなあ。アイテム収集などの魅力にも乏しく、オンラインで遊ぶ気が起きない。
THE 感想
 ファンタシースターユニバースの携帯機版ですな。性能に劣る機種への移植だけあり、グラフィックは若干落ちたが、システムが色々シンプルになり、遊びやすくなったのはいいですな。難易度も低めなのでアクションが苦手な人でも楽しめると思う。「ファンタシースターオンライン」と比べれば色々不満点もあるが、一つの作品としてはこれはこれでいいと思う(シリーズファンの期待に沿った進化の仕方かはまた別の話だが)。・・・しかし、外注の作品の方が内部制作の本流の作品より出来がいいってのも、なんか皮肉なモンで。
 まあなんにせよ、発売数週間で売上50万本超ってのもすごいもんですな。カプコン「モンスターハンター」の次を要求するユーザーが買ってるんでしょうか。オンライン対応のマズさで信用が地に落ちた「ユニバース」の頃からは考えられない売れっぷり。一体、どうしちゃったんだろうね?

掲載日:08年9月8日
更新日:09年4月5日

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ファンタシースターオンライン エピソードI&II (2002年・GC)
ファンタシースターユニバース (2006年・PS2)
ファンタシースターユニバース イルミナスの野望 (2007年・PS2)


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