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ネオアトラス1469
メーカー：アートディンク
開発：フリップフロップ
機種：プレイステーションVITA
発売年月日：2016年10月27日
価格：6980円
ジャンル：シミュレーション
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| 映像 | 音楽 | 快適性 ＆操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
| 6 | 8 | 4 | 6 | 8 | 8 | 8 | 65 |
| 素晴らしいですぞッ！ |
| ・ちまちまとちょっとずつ航海を進めて地図を広げていく。ちまちまと都市間で交易して利益を稼いでいく。とにかく地味な内容ではあるんだが『ちまちま』と楽しめるスルメ的な面白さは健在と言ったところか。ゲームとして大幅な進化はしていないとは思うが、遊んでいて安心感のある内容なことも確か。「遊び始めて気付いたら5時間くらい経ってる」など、ついついダラダラ遊べてしまう魅力はある。 ・Vitaのゲームの中では別に綺麗な部類でも無い（と申すか恐らくは平均未満の出来だとは思うが）グラフィックは必要最低限ながらしっかり進化していてかなり見栄えは良くなった。PS2で出ていた「3」はかなり味気無い作りのポリゴンだったが、キャラのモデリングに関しても順当な進化ぶり。ようやくちゃんと見て遊べる物に仕上がった印象。Vitaで出るって言うから最初映像が公開されるまでは「まさか萌えキャラにされたりはしまいな？」とか懸念しておったが、無事いつも通り無骨で萌えの欠片も無い出来であり、その点は安心した（苦笑）。 ・シリーズ作品の中ではテキスト部分のボリュームは過去最大レベルになってるかな。どこかコミカルな描写が多いのもこのシリーズの味。 ・過去作に比べると導入部分のチュートリアルがしっかり整備されてるんで、未経験のユーザに対してもかなり敷居は下がったと感じる。下で挙げたように快適性の部分でかなりの欠陥があるんで迷う所だが、親切さ重視ならこのネオアトラス1469、あくまで快適に遊べてグラが多少ショボくても良いって方にはPS1のネオアトラス1or2辺りがオススメできるか。 |
| こりゃダメダメですぞ！ |
| ・早くも2度程フリーズ。これは純粋に印象最悪。アートディンクさん、さっさと修正プリーズ。 ・ゲーム部分は面白いのだが、操作部分の快適性がかなり劣悪。タッチ操作、特にこれがクセモノ。いや、ゲームそのものと相性自体は悪くないと思うのだが、反応が鈍いのが困る。1度タッチしても反応しなかったり、タッチして1秒くらい経たないと動きが無かったり、とにかくレスポンスが悪すぎる。あとPS系のハードのユーザってのは旧来型の操作を求める保守的な人が多いと思われるんで、タッチ強制（しかもそのタッチ部分の出来がイマイチ）とか殊更叩かれるの目に見えてそうなもんだが。ボタン操作も残しとくとかできなかったものかなァ？《追記》修正パッチ配信後はわしの環境では今んとこフリーズ0に改善。ただ、重さに関しては焼け石に水と言った感じでまだまだ改善の余地アリ。 ・ロード多し。操作性以外にも、開始時の40秒超のロード、ゲーム中ではメニューを開いて階層を進む度に起こる細かいロードの多さ、テンポの悪い演出などなど、やっぱりPS1で出ていたほぼストレス無しだったネオアトラスの1や2と比べるとかなり見劣りする作りなのも確か。んー、ここはもうちょっと頑張ってほしかったが。 ・あと、全体的に処理が重い…。地図をズームアップした時はかなり描画が重く、ただでさえモッサリな挙動が一層カクカクになるのが辛い。んーー、キツイなー。 ・ゲームとして面白い事は間違いないが、過去作以上の面白さ、新しい面白さがあるかって言うとかなりビミョー。暫く出ない期間があって前作からかなりグラフィック面は進歩してるけど、ゲームとして進化してるかって言うと別にそうでもない。いや、既に完成してるから綺麗なだけならそれはそれで価値はあるが、快適性の部分が退化してて新しい面白さも無い以上、どうしても『昔の程ではない』って言わざるを得ない気はするんだな…。 ・事前のスタッフのインタビューである程度明かされてはいたが、新作は実質的には「2」のリメイク・焼き直しみたいなもんであり、イベントは既視感のあるモノが大半。その点でも新鮮味には乏しい。 |
| 感想ですぞぃ！ |
| 16年ぶりのネオアトラス新作。もう新作なんて出ないだろうって諦めてただけに、まずは出てくれただけでまずは嬉しい。 ゲームとしては完成の域にある作品だけに、遊んでてすごく楽しい事は確か。時間ホイホイな作りであっという間に数時間遊べるだけの懐の深さはある。ただ、楽しい事は楽しいんだけど、明らかに操作性部分での大減点があり「満額回答は到底ムリ」って感じなのが残念。ゲームとしての面白さは過去作の域から進化は見られず快適性だけは大幅退化、となると…やっぱ『傑作だった2よりは下』としか言えない気はする。 一応わし的には「2016年最大の期待作」だったワケだが、またしてもちょっと期待が大きすぎたか。んー、Vitaの期待作はフリーダムウォーズ、俺の屍を越えてゆけ2など、超絶期待裏切りゲーが多いな…。でもまぁ、ガッカリゲーで『糞ゲー』カテゴリに片脚以上突っ込んでおった前者（フリーダムウォーズや俺屍2）と比べりゃ、こちらネオアトラス1469はしっかり水準以上の出来にはなってるし快適性以外の部分は期待通りの水準にはあるかな。あとは修正が入って「超サクサク」とか改善されれば文句なしだが…明らかに低予算っぽい（ダメと分かっててエンジンにUnity使うとか）んで、あんま期待できんかもしれん。 万人に勧められる内容でも無いし欠点も多いが、ゲームとしてはそこそこ以上の出来なんで、多少の欠点に目はつぶれるって方はメーカへの寄付の意味合いも込めてどうぞ。「過去作の劣化版にカネ払えるか！」って方はせめてPS1のアーカイブス（ネオの1or2）の方にお布施どーぞ（苦笑 |
掲載日：2016年10月31日
更新日：2017年1月9日
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