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パネルでポン
メーカー:任天堂
開発:インテリジェントシステムズ、任天堂開発第一部
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1995年10月27日
価格:5800円
ジャンル:パズル


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 8 10 9 8 6 88
プレイ時間…100時間以上
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ここが素敵なんです。
・パネルが上から降ってくる「落ちモノ」ではなく地面からパネルが上がって来る「せり上がりモノ」。連鎖を組む事で高得点や相手への効果的な攻撃が期待できるが、面白いのはパネルが落ちる前のごく短い時間にとっさに下のパネルを揃えることで後だし連鎖を繰り出せる事(作中の用語で「アクティブ連鎖」)。このシステムによってスリルが格段に増し、通常では考えられないほどの連鎖を繰り出す事ができるようになるのが独特かつ斬新。

・任天堂のパズルゲームはただ淡々と消し続けるとか得点を競うスタイルの物が多かったが、本作は1人用でも複数のモードが用意されている。言うなればパズルゲームながらストーリー要素も持たせた『ぷよぷよ』とかに寄せたスタイルとも言えるか。

・対戦モーが非常にアツいド。大連鎖の応酬によって大量に相手側にお邪魔パネルを送ったり、それをカウンター攻撃によって跳ね返されたり…。パネルを消し続けている限りは画面内がパネルで埋まっても負けにはならないシステムのため簡単に勝負は付かず、極限の状態が長く続くのがイイ。特に、腕前が近い相手との対戦は常に緊迫感があって燃える。

・任天堂製のパズルゲームには珍しい、既存の人気キャラ(マリオ・好し―・ポケモン等)でなく完全オリジナルキャラを用いた作品。ファンシー・萌え的な色合いが濃くて好き嫌いが分かれそうだが、個人的には「この作品ならでは」の味となっていると思う。
ちょっと困るんです。
・セーブ・中断機能が無いので電源を切ったらハイスコアもストーリーモードも最初から。カセットの値段を抑えるために仕方ないのかもしれんが、そこはパスワードを用意するなり何かしらの配慮が欲しかった。

・ただ淡々とパネルを消しているだけでは面白さをフルには楽しめない。アクティブ連鎖をある程度繰り出せるようにならないと殆ど面白さがわからないので、人によってはある程度の練習を必要とするカモ。
感想でごじゃる。
 見かけが見かけなだけに色物かと思いきや、実はとんでもない完成度を誇るパズルゲーム。とにかくアクティブ連鎖が面白い!対戦が止められない!連鎖合戦のスリルがたまらない!任天堂のパズルゲームとしては間違いなく最高峰の一品。最近だとパズルゲームをフルプライスで出すのが難しいからか新作すら出ないのはちょっと残念だったり。

掲載日:2004年7月24日
更新日:2024年8月20日


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