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実況パワフルプロ野球'94
メーカー:コナミ
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1994年3月11日
価格:9450円
ジャンル:スポーツ(野球)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 8 6 8 6 5 70
プレイ時間…7〜8時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
最高でやんす!(矢部君風に)
・当時メジャーだった『ファミスタ』シリーズ等の球を左右に曲げる投球とそれに対応する打球といったシステムと異なり、高低差を取り入れたシステムになっていた。また、それでいて操作部分も必要以上に複雑化しておらず、投打の駆け引きに深みが増したって点が支持された要因だったのかなァと。

・選手は丸っこいデザインであり、大きくデフォルメされているが、動きは非常に生き生きしており、コミカルで凝った作りだったのも印象的。

・タイトルにもある「実況」のインパクトは強く、容量の小さいカセットメディアのゲームでTV中継のようにアナが喋りまくるってのは、かなり斬新だった。
ダメでやんす(矢部君風に)
・シリーズお馴染みとなる『サクセス』モード他、オリジナル選手を作るモードやじっくり時間を掛けて遊べるモードは初代である本作の時点ではまだ存在せず、ほぼ対戦オンリーの後の『ベーシック版』(次世代機が出た後の前世代機で出る廉価版)相当の内容。ボリュームって点ではどうしても物足りなさはある。

・投球に比べると打つのはかなり難しく感じた。左右に加えて上下に広がった事もあり、慣れるまではバットにボールが当たんなくて苦労した覚えがある。芯で捉えないと当然打球はロクに飛ばず、慣れ次第で実力差が非常に出やすいし、本作の時点ではプレイヤー間のハンディ要素とかもまだ充実しておらず、後継作品より対戦は一方的になりやすかった。
感想ナノデース(ダイジョーブ博士風に)
 後にコナミの代表的なスポーツゲームとなる『実況パワフルプロ野球』シリーズの記念すべきデビュー作。

 本作の時点ではまだまだ荒削りであり、ボリュームだとかゲームバランス部分で物足りなさを感じる内容だったとは思えたものの、野球部分のシステムは本作の時点でしっかり形になっていた印象であり、人気が出て続編でボリュームが向上したりする下地にはなってたのかなァと。

 今遊んでみると古さは感じてしまうものの、キャラの体型がずんぐりしてたりして懐かしさも感じてみたり。

掲載日:2023年1月10日


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