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テトリスフラッシュ
メーカー:BPS
開発:任天堂開発第一部、トーセ
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1994年7月8日
価格:8800円
ジャンル:パズル


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 6 6 5 6 4 57
プレイ時間…5〜6時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いのでゴザル。
・先に出たファミコン版に無かった『パズルモード』があったり、スーファミの性能を活かしてグラフィックやサウンドが相応にリッチになっていたり、一応後発版ならではのメリットはある。ボリュームがあるって訳ではないものの、一応多少は差別化されている。

・名前こそ『テトリス』だが、「同じ色を揃えて消す」という共通点があるためどちらかと言えば『ドクターマリオ』に近く、それをアレンジした内容と言えるか。ブロックが設地した後で千切れたパーツを更に動かせる点がドクターマリオからの変更点であり、ブロックの置き場所の融通を効かせやすくなっている。チマチマと消していく作業感が楽しい内容とは言えそう。

・エジプトやら南米やらの古代遺跡の壁画をモチーフにしていてクールでシックなデザインだったファミコン版・ゲームボーイ版と大きく異なり、ファンシーかつ脱力系のイラストで全体がデザインされている。どちらが良いかは好みにもよると思うが、同じモノをそのまま流用するのでなくしっかり別デザインを用意してるって点では手が込んでいるし他機種版を遊んだプレイヤーへの配慮にもなってるかなー、と。
駄目でありんす。
・内容はそこまで底上げされていないにも関わらず、ソフトの定価はファミコン版やゲームボーイ版より大幅にUPしてしまっており、お得感は無い。軽量級のジャンルでボリュームも控えめなんで、もうちょっと手頃な価格だったら嬉しかったのだが。

・テトリスの「一手で何列も消す」、ぷよぷよの「豪快に何連鎖も組む」とか無いんで、やっぱり作業的な色合いが濃く、展開としては常時ジミではある。欠点部分もドクターマリオから引きずってる感じではある。

<スコアに関係ないけど気になる点>
・『テトリス』と名乗っておきながら「横にブロックを揃えても消えない」なる、名前詐欺的なシステムになっているのはややこしい。任天堂はブロックを積み上げる落ち物パズルを(特に海外で)出す時に何でもかんでも『テトリス』と付けたがる妙な癖はあったが…(苦笑)。
感想であ〜る。
 本作の少し前に任天堂から出ていたファミコン/ゲームボーイの『テトリスフラッシュ』のスーファミ版。タイトルこそテトリスだが、内容的にはドクターマリオの方が近い。ゲーム内容は先に出たバージョンとそれほど変わらないものの、グラフィックやサウンドはガラリと変わっている。
 チマチマとブロックを消していく作業感が『ドクターマリオ』に通ずる感覚でクセになる感じなのだが、このスーファミ版は先行した他機種のバージョンよりも値段が大きく上がっており、お手軽感があまり無いのが欠点と言えば欠点。

 なお、開発は任天堂なのに発売は何故か他社(BPS)からとなっている。「ファミコン・GB版が任天堂から、スーファミ版のみBPSから」ってのは『ヨッシーのクッキー』と同じパターンだし、他だと『スヌーピーコンサート』等も他社からの発売だった。任天堂の開発一部系(横井軍平氏がプロデュースした作品)のソフトに集中しているのだが、ニンテンダーとしては理由・事情が気になる…なんでだろ(笑)。

掲載日:2024年5月21日


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