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海腹川背
メーカー:TNN
開発:スタジオ最前線
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1994年12月23日
価格:9800円
ジャンル:アクション(2D)


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海腹川背なりきりセットもどうぞ
(ただのリュックじゃねーか!)

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 6 8 8 5 6 65
プレイ時間…10〜15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いところ。
・ゴムロープを使ったアクションが斬新。「天井に張り付く」、「反動で高くジャンプする」、「広い穴を飛び越す」などの幅広い応用が可能で使い分けが楽しい。

・グラフィックはシンプルな感じながらもちょこちょこ動き、まぁよく出来てるかと。背景は海とか川とか自然物なのにステージ中は標識とか文房具とかが配置されていたり足の生えた魚がウロついていたり。説明やシナリオ描写らしいモノが一切ないため正直よくワカラン世界観ではあるが、独特の雰囲気はあって面白い。
イカンとこ。
・基本的に難易度は非常に高く、遊び手を突き放した作り。ヒント機能があるとかクリアできない所は飛ばして進むとかいう救済措置も一切無く、古典的なアーケードのアクションゲーム型の内容であり、壁にぶつかって気持ちが折れやすい内容かと思う。クリア方法が分かっても実際に手が動いてくれないことも多く、アクションゲームが相当得意でないと厳しいかも。

・挙動が独特なので少々慣れが要る。
感想じゃぞッ。
 ゴム付きルアーを使ったアクションが話題になった『海腹川背』シリーズの第1作。カプコンの『ヒットラーの復活』共々、21世紀に入ってからの物理エンジン搭載のアクションの先駆け的なゲームとも言えるカモ。

 独特の操作感を自分の物にするまでが大変な漢スタイルのアクションゲームであり、難関を越えられた時の達成感は大きい。反面、全体的に難易度はやたらと高く、救済措置も一切ないユーザーを突き放し過ぎに思える作りなのは少々勿体ない。ROMの値段が高騰していたスーファミ最盛期のソフトなんで、序盤で躓いて先に行けないと1万円をパアにしちゃうも同然であり、もうちょっとヘタなユーザに歩み寄って欲しかったと申すか、もうちょっと作中に操作のヒントやコツを散りばめるとか、何かしらお助け要素もあったらなァ…とも思った。

 なお本作はあんま他の機種とかに移植もされてないと思うが、今だとスイッチさんオンラインのスーパーファミコンに収録されており、手に取りやすくなったのは嬉しい。巻き戻し機能もあるからヘマって穴に落ちてもゲームオーバーにならずにその場ですぐやり直せるぞ!

掲載日:2009年8月24日
更新日:2022年12月27日


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