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やまねこバブジーの大冒険
メーカー:パック・イン・ビデオ
開発:Accolade
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1994年6月17日
価格:9800円
ジャンル:アクション(2D・横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 6 5 5 5 6 55
プレイ時間…5〜6時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ア〜んメイジング!最高じゃねーか!
・キャラが大きめに描画されており、動きもアメコミ・アニメ風のちょっと大仰な感じなんで、見てて楽しい作りではある。

・セガ『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』を下地にしたような作りで、挙動は物凄く似ている(徐々に加速し結構な速度になる走行だとかびよ〜んとしたジャンプだとか)。開発はヨソのトコだしソニックとは無関係の作品だが、ソニックでの経験が活きる内容なんで、そちらを遊んだ事のあるプレイヤーなら割とすんなり慣れると思う(まぁ最低限自分のキャラの動きはガッチリ制御できんとロクに先に進めん難易度だがね!)。

・昔の洋ゲーらしくとことん高難度なんで、手強いバランスを好む猛者向けの内容とは言えるのかも。
F◯ck you!ダメだっちゅーの!
・全体的に難易度は高い。割とサクサク進めるのはゲーム冒頭の最初の面くらいであって、ちょっと進むと以降はガンガン殺しに来るのがキツい。ただ難しいだけでなく初見殺し的な理不尽なトラップも多く、ソレでミスするとかなりモヤッとする。ソニックも「高速アクションの割にトラップが多くて疾走できない」内容だったと思うが、こちらはソレ以上に慎重さが求められ、とことん窮屈なバランス取りになっちゃってると思う。

・坂道で勝手に走り出すとか、加速が乗るまではモッサリ気味だとか、挙動には独特のクセがある。まぁ言ってしまえばメガドライブで出ていた『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』に似ているのだが、メガドラ持ってなくてソニックを遊んでないと、ちょっとキツイかも。

・『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』をベースにしたフォロワータイトルと思うのだが、その割にはソニックであったリング制(=擬似的な体力システムで即死しない救済システム)が一切無い。トラップとしか言えんような陰険なステージ構成で、突発的な事故によるミスが多発するのがしんどい。

・アニメっぽさを出そうとしてるんだろうけども、アニメ枚数は少なめで動きはカクカクしてるし、キャラも背景ものぺっとしたベタ塗りで描かれており見栄えはそこまで良くない。正直なところ、グラフィックのレベルはスーファミ中期〜後期のゲームにしてはそこまで綺麗って感じでもないかなと。
Baaaaam!感想だってよォォ!
 アメコミチックなキャラが飛んだり跳ねたりのアメリカンなアクションゲーム。印象としてはセガの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』に近いが、見た目はアメコミ風でも日本製だったソニックとは異なり、こちらは正真正銘の洋ゲーである。

 ソニック後に多数登場したソニックフォロワーの洋ゲーの1つと思うが、ソニック並にガンガン疾走したり飛び回ったり割にはソニックであったリング制(=ミスした際に集めたリングが散らばるが、リングさえ1つ以上持ってれば即死せず、飛び散ったリングもある程度回収可能)がゴソッと無くなっているため、やたらと難易度ばっか上がっちゃってる気も。ステージ構成とかも意地悪路線であり、「手応えがある」ってよりは「ひたすらしんどい」って感じであんまり楽しいと思えず。ソニック以上に不親切で理不尽なのが、フォロワータイトルとしては面白みに欠けるよなァ、って思わずにいられず。

 『スーパーマリオ』の後にマリオを真似たけどマリオの完成度に及ばんゲームが多数出たのと同様の、『ソニック』フォロワーだけどソニック未満のゲーム…って感じか(挙動はホント、ソニックに似てると思う)。
 まぁ前提条件としてわしはソニック自体あんま楽しいと思えなかったタチなんで、ソニック以上にモッサリで理不尽と来れば楽しいと思えるハズも無いかもしれんですけど、もうちょい理不尽さ控えめで作ってくれりゃ良いのに…とは感じたり。ソニック好きな方、高難度ゲー好きな方ならフツーに楽しめるかもしれんですけども(笑)。

掲載日:2025年11月25日


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