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パンツァードラグーン
メーカー:セガ
開発:セガCS1研
機種:セガサターン
発売年月日:1995年3月10日
価格:5800円
ジャンル:シューティング(3D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 8 6 8 5 5 73
プレイ時間…10〜15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ウワーオ!最高デース。
・どっちかって言うとポリゴン表示があんま得意とは言い難かったサターンの、しかも初期のゲームって事で、当時としてもそんな綺麗って感じはしなかったものの、個々のキャラクターや建造物のモデリングは独自性があり、世界観の表現って点でしっかり出来てたかと。

・その世界観の表現の路線としてファンタジー+ほんのりSF的な感じ(かなりファンタジー寄りで)幻想的な感じがしてGOOです。雰囲気としてはスタジオジブリの『風の谷のナウシカ』辺りに近い感じだろーか(退廃的な未来っぽい世界…って点でどっか似た空気は感じる)。

・ファンタジー物の洋物映画っぽい重厚感のある音楽が壮大な感じでいいですやね。攻撃時の効果音とかも爽快で良い。

・サターン初期のゲームなんでアナログスティックでは無く方向キー(十字キー)によるデジタル操作なのだが、浮遊感を感じられる独特のドラゴンの動きがそれまでに無かった感覚だと感じた。攻撃はロックオンで視界に捕らえた多数の敵を同時にロックオンでき、一度にホーミングの攻撃でズバババ…っと倒せて気持ちが良い。
アワアワ…駄目ナンデース。
・前後左右からひっきり無しに敵が襲って来るため操作が異様に忙しく、どうしても物量に押されがちで難易度も高いのがしんどい。浮遊感とかゆっくり味わってるヒマも無く、個人的にはもうちょい手加減して欲しかった。感覚としては、大昔のゲーセンとかにあった難易度高めのモグラ叩き系ゲームに近い忙しさを感じる…。雰囲気ゲーの色合いも濃い割にはゆっくり楽しんでらんないのは少々惜しい。

・ストーリーとかも存在するっぽいのだが、説明が不足気味な事もあり、なんとなく壮大な感じだけど遊んでてもよく分からない。もっともステージクリア型のシューティングゲームなんで、別に困る事は無いけども…(笑)。

・セーブ機能がなく、途中での中断・再開も出来ないし、スコア(=本作では敵の撃墜率程度だが)も保存されない。ボリューム自体はそこまで多くないんで通しで遊ぶのも苦ではないが、ちょっと不親切だよなァと(まぁ当時のシューティングは中断セーブとかできんモノの方が多数派だったとは思うが)。
THE 感想。
 サターン初期に人気があった3Dシューティング。ファンタジー色の濃い独自の世界観が特長。発売当時はあんまり3Dのシューティングでリアルな飛行機じゃないモノって無かった気がするんで、珍しかったなァと。

 個人的にはサターンよりニンテンドウ64を先に買っており、同じ3Dシューティングとしても先に『スターフォックス64』とか遊んじゃってたせいもあるが、どうしてもサターンの角ばったポリゴンが汚く見えてしまったし、アナログスティックでの操作がしっくり来たFOXと比べると少々やりづらさも感じたモンではある。…とは言え、シューティングとしての爽快感やら、世界観の表現とかはこちらも負けてないかな、と。
 ま、加減速とかの速度調整だとか仲間とのやり取りがキモとなるスターフォックスと、四方八方から多数の敵が攻めて来てこちらも標準武器で一度にズバーンとロックオンできる&雰囲気ゲー寄りのこちらパンツァードラグーンとはゲーム性の方向も結構違うとは思うけどもね。

掲載日:2011年4月11日
更新日:2023年12月5日


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