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プラネットジョーカー
メーカー:ナグザット
機種:セガサターン
発売年月日:1997年3月7日
価格:5800円
ジャンル:シューティング(2D・縦スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
4 4 3 3 3 4 32
プレイ時間…3〜4時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
うん、良かったと思うわ(めっちゃ棒読みで)
・システム自体はオーソドックスな2Dの縦スクロールのシューティングであり、奇抜な要素とかクセのある操作方法とかは無いんで馴染みやすい。「ありきたりで新鮮味が皆無」とも言えるが、破綻なくまとまってはいるって点ではよろしいかと。

・選べる自機の種類が多いんで、色々使ってみる過程はちょっと楽しい(機体の強弱が激しすぎるせいで一通り使うと「もうコレでいいや」になっちゃうのは悲しい)。
待ってー、それじゃダメなの(かなり棒読みで)
・グラフィックは3Dポリゴンで描画されているが、サターンのソフトとしては表現が安っぽくて見た目は正直かなり微妙である(たまにポリゴンの継ぎ目付近の描画が崩れかけてチラついたりガクガクしてるのもショボい)。敵の放つ攻撃が半透明処理されてて無駄に見づらくなってある箇所がチラホラあるのも、わざわざ手間を掛けて見づらくしているというよく分からんポイントではある。

・敵の密度は低めであり、障害物も何もなく、ただボケーっと何となく飛んでる場面がやたらと多い。プレイ時間の水増しとしか思えず印象は良くない(無駄に長いのに薄いデモとか入れるならこういう所にでも挿入すりゃいいのに!)。また、敵にこちらの攻撃がヒットしたか・ダメージが入っているかも非常に分かりづらく、シューティングゲームとしての爽快感はファミコンとかPCエンジン時代のゲームにすら大幅に劣る。この手応えの無さは撃つ・避けるがメインとなるジャンルのゲームとしてはキツい…。

・ステージの開始前には部隊メンバーやオペレーターと会話するシーンが挟まれるが、ムダに長くて飛ばせない上に、声優の演技がやたらとヘボい。オペレーターの顔グラは動きが少ない上に、声と口パクが全然合ってなくてズレている事が多いのもショボさに拍車を掛けてしまっている印象。内容が薄いし動きも無いんで、演出としてもプラスに作用してるとは言い難い。コレだったら同時期に出てたN64『スターフォックス64』みたいに実際のゲームの道中で盛り上げ役・賑やかし用として流してくれてた方が臨場感も増して良かったと思う。

・クリア時のスコア計算が妙に遅くて30秒くらい文字送りや数字のカウンターのポポポポポ…って回ってるのを黙って眺めてるハメになる(早送りしてソレなんで、意地でも待たされる仕様なのが余計イライラ)。

・「突き抜けて良いor悪いって部分が存在しててネタとして面白い」とかでもなく、全ての要素がムラなく低め安定…って感じであり、正直クソゲーの類としても面白みには欠ける。
ツマリ、感想ナノデース(わざとらしいカタコトで)
 雰囲気としては「PCエンジンのCD-ROM2で多かった萌えアニメを前面に出した演出方法を取った、ごくフツーの縦スクロールシューティング」と言えるとは思うが、肝心のゲーム部分が水準以下の出来で陳腐な上に、演出面も古臭くてショボいため、プラスに作用しているとはお世辞にも言い難い。
 ゲームの内容自体は2Dのオーソドックスな縦シューティングだと思うが、『レイストーム』のようにグラフィックは3Dポリゴンで描写されている。ただし、ゲームとしての完成度が高く演出面もハデだったレイストームと違って、凝った演出とか無い割に画面はチラつくわ無駄に斜めに視点が傾いてるせいで視認性が悪い/当たり判定がわかりにくいわで、見た目がショボいのに3Dポリゴン描画の悪いトコだけしっかり影響を受けてる感じである。

 ナグザットと言えば1990年辺りにかけてしっかり遊べるシューティングを数多くリリースしていたと思うのだが、なんだってこんなハンパでしょうもない内容の作品をリリースしてしまったのかはどーも謎。
 当時のセガサターンの専門雑誌とかでもクソゲーとして話題になったゲームと思うが、『デスクリムゾン』とかと比べると諸々の要素がキレイに下の上〜中の下でまとまってる感じであり、ネタとしてもクソゲーとしてもどっか地味なのは悲しいところではある(苦笑)。

掲載日:2023年10月17日


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