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セガツーリングカーチャンピオンシップ
メーカー:セガ・エンタープライゼス
機種:セガサターン
発売年月日:1997年11月27日
価格:5800円
ジャンル:レース


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
4 7 4 6 3 5 44
プレイ時間…7〜8時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ワーオ!最高じゃんねー。
・グラフィックは粗くてフレームレートも低い割には意外とスピード感はあるのは不思議。

・BGMはオシャレでカッコいいかと。
イカンぞね。
・フレームレートは同時期のレースゲームと比べてもかなり不安定で、その上、常時処理落ちしてる感じでカクついており、印象は良くない。自車1台だけの予選の時点でかなり怪しい挙動だし、他の車が表示される本戦では更に露骨にカクカクになるのがツラい。

・サターン末期の作品だが、サターンが3D表示のニガテなハードだってのを差し引いてもグラフィックはかなりショボい。特に、コースの先の方がまるで表示されず、コーナーだの背景だのがポコポコと湧くように
表示されるのは前時代的に思える。明らかに性能が足りてないムチャ移植っぽい雰囲気だったんで、もう1年待ってドリームキャストの出だしにぶつけた方がマシだった気も。

・ギリギリのグリップを保って速度を落とさず曲がっていくのが重要っぽいのに、標準コントローラのデジタルの方向キーではそれすら適わず、コキコキとボタンのON/OFFでは緩いコーナーを普通に曲がるだけで難儀する(コレもアナログスティック標準搭載のドリームキャストなら何とかなった気がする)。

・操作自体の難易度が高い上に、制限時間もキツキツでCOMの走行速度も異常に速い。また、COMのトップと最下位のタイム差がほぼ無く、「何とかコースアウトせず走れる」程度だと断トツブッチギリのビリから抜け出せず、モチベーション自体も維持しづらい。せめて下の方のクラスくらいはもうちょっと手加減してくれても良いのでは。

・AIに操作を任せて勝利を目指すモードとかもあるのだが、いつまで経ってもゴツゴツぶつかりまくりのコースアウトしまくりの最下位から抜け出せず、何を愉しめば良いのか理解に苦しむ内容ではある。
レッツ感想。
 アーケードのレースゲームの移植作品だが、グラフィック部分(→ポコポコ表示される遠景・やたら角張ってチラツキが激しい表示・低いフレームレート)でも操作性部分(→曲がる角度を保てない最適化されていないデジタル操作)でもかなりのムチャ移植っぽい感じ。

 地の難易度自体がオニのように高い上に、操作自体もやたらと難しい。グリップを保って曲がるのが大事っぽいんだが、デジタル入力でコキコキと曲がるとマトモに曲がるのも困難でストレスばっかり溜まるのがキツい。音楽は良いがソレ止まりであり、ひたすら苦行にしかなってなくてゲームとして楽しめる部分が少ないように思われる。んー、キツいですぜこれは…。

 あちこちで性能が足りてないっぽいんで、もう1年待って後継機のドリームキャスト用にすりゃ良かったのに…って思わずにはいられん内容ではあった。中には「へぇ!ちゃんと遊べる仕上がりじゃん!」ってのもあるにはあるが、本作は「あ〜やっぱりムリじゃん」側である。まぁセガってちょくちょくこの手のムチャ移植ってやっとったイメージはあるけどもね。んんー…懲りぬと申すか(苦笑)。

掲載日:2022年3月29日


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