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ドンキーコングリターンズ
メーカー:任天堂
開発:レトロスタジオ
機種:Wii
発売年月日:2010年12月9日
価格:5800円
ジャンル:アクション(2D・横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
9 8 5 6 7 7 73
プレイ時間…20~30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ウッホウッホ!!(注:良いと思われる)
・「このゲームならでは」の要素ってのはあんまり見当たらないけど、2Dの横スクロールアクションゲームとして全体的な完成度の高さが光る。アクション自体のレスポンスの良さ、テンポの良さが魅力(それだけに、下記のリモコンフリフリ操作に起因するストレスが残念)。

・レア社時代のシリーズのウリだったグラフィックの良さは多少方向性は変わった感はあるが健在と言ったところ。BGMはアレンジ曲にしたり随所に懐かしさは残してはいるけども、割り切ってレトロスタジオ色を前面に出した作りと言えるか。CGである事を前面に押し出したレア社の時と比べるとインパクトには欠ける部分はあるにはあるが、細部まで描き込まれた丁寧な画作り・雰囲気作りはレトロならではと言えそう。画面全体であちこちで物が動いたり地形が変化したりと賑やかな割には見易さが損なわれておらず、遊び易い作り。

・難易度そのものはかなり高いのだが、救済措置としてステージをパスする機能(NEWマリオWiiにもあったやつ)が搭載されていて、一応、下手でも最後まで行ける配慮があるのは良し。…ちょっと強引な手段だとは思うし、動きが味気なくてあんま参考にはならんけど、「どんけ頑張っても先に進めない!詰む!ムキーー!」って事が無い点はよろしいかと。

・グラフィックはWiiの中ではトップクラスの表現力。キャラから背景に至るまで細やかな描写と光や陰の表現、そして動きまで丁寧な作りで好感が持てる。レア社時代とはちょっと雰囲気が変わった感じもするが、まぁコレはコレで出来は良かったと思う。
ウキーウキー!!(注:ダメであろう)
・どーも、リモコンとヌンチャクを振る操作が馴染めんですなあ。ローリング操作が割り当てられてるんだけども、振ったつもりが振らさってなかったり、その逆も然りで思う通りに出せなくてホントにイライラする。この直感的じゃない(ムリヤリ感全開の)直感操作ってのがどうしても好きになれない。ゲーム自体の完成度にそこまで大きな不満は無いハズなんだけどこの一点だけで相当印象は悪くなってるのは確か。『NEWスーパーマリオブラザーズ』のプロペラマリオなんかは使用頻度が低い事もあり「あ~このブンっと振り下ろして…ぐいーんとな…こりゃ、気持ちいいわぁ~」とか感じたんだが、このゲームのローリングをリモヌンフリフリに割り当てたのはちょっとどうかと思う。なんたってさ、Bダッシュを必然性の無い体感操作に置き換えてるってのに等しいよ、これ(SFC時代のDKシリーズに比べると、さすがに必須と思える場面は減ってるが)。空いてるボタンあるんだし、ボタン配置とか変えられれば良かったのだがどうしてこう無理矢理リモコン振らせようとするかなあ…。必然性のある部分でギミックを活かせば良いのであって、ムリヤリに機能を活かすのは有効な活用方法とは言わないと思う(強調)。一方でヌンチャク裏のボタンで物を持つ・壁につかまるとか、必要以上にあちこちのボタンに機能が分散してて慣れるまで時間がかかるのも×。地の難易度が高いだけに、半端なギミック強要がユニークさってよりストレスにしか繋がってない気がする。

・ステージ開始とクリア時の読み込みは“任天堂ブランドのゲームとしては”だが、かなり長い。少なくとも、「読み込み待ち時間ゼロ」ではない。同じような2D横アクションである『ニュー・マリオWii』なんかはほぼゼロだったわけだし、こっちにももうちょっと頑張って欲しかったかな。

・制作会社がレア社からレトロスタジオに変わったため、だいぶ雰囲気が変化した感あり。「シャープだがどこか濃い」感じから「ディズニーだとかトイストーリーチックみたいなアニメ調」へ、かな。旧シリーズに思い入れのあるファンとかだと以前の敵役キングクルール一味とかが出て来ない事を不満に感じる人もいそうな。ま、そもそもレア版DKの時点で元祖DKから大きくモデルチェンジしてる事に比べりゃなんてことない変化だと思うんで、個人的にはそこまで気にならんですけど。
ウキ~~~!!(注:かんそうのようだ)
 レア社が任天堂のもとから離れた事により、本作からドンキーコングシリーズの開発元が『メトロイドプライム』シリーズを手掛けたレトロスタジオ社に変更されている。

 巷で難しい、難しいって言われてるので気にはなっていたが、これは…確かに難しい。序盤から結構ハードなんですなぁ、ちょっと意外でしたな。ただ、難しいだけじゃなくてしっかりフォローがなされてる点はステキだと思う。
 ただ、操作面では大きな不満点あり。マリオのBダッシュ並に使用頻度の高いローリングアタック(攻撃にもジャンプにもひっきりなしに使う)がリモコン・ヌンチャクのフリフリ操作に割り当てられているため、暴発や不発が頻発するし、何よりかなり疲れる(代替操作もナイんで絶対フリフリ強制である…)。
 本作は高難度の体育会系とも言える作りのアクションゲームであり、ゲームキューブで出た『ジャングルビート』みたいな軽めの内容じゃないので、ヘンにライトでアバウトな操作を取り入れたせいで、むしろ遊びづらくなってるのが痛い。本作の少し前に出た『NEWマリオWii』(プロペラマリオのギュイーンって上昇する操作とか)では特に不満には感じなかったが、本作だとかなりストレスを感じた。使用頻度とか地の難易度の差あたりに由来する問題かなァ?なんせBダッシュに棒振り操作を要求されとるようなモンであり、マリオ側がソレをやらずにDK側がやっちゃう辺り、配慮が足らんとは言えそうではあるが、任天堂側もプロデューサーとか口を出せる人は配置しとるワケで、しっかり指摘せんとダメだろ…(苦笑)。

 このゲームの難易度の高さって、この無理矢理なフリフリ操作のせいで必要以上に高められてる部分はあると思う。純粋な難易度ならスーファミ版のレア社製DK(スーパーの1~3)と大差ない程度だと思うんだが、この操作性の悪さで余分なストレスを抱えながら遊ばにゃならんのがどうにも好きになれなかった。全否定まではしないけど、せめてキーコンフィグでフリフリ操作をOFFにして別なボタンに置き換えられるようにして欲しかったがなぁ。
 後発の移植版なら必然性の無いフリフリ操作を強要されないし、追加要素もあるっぽいんで、今から買うんならそちらの方がよろしいでしょうな。

掲載日:2013年8月5日
掲載日:2025年1月28日


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