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ドンキーコング
たるジェットレース
メーカー:任天堂
開発:パオン
機種:Wii
発売年月日:2007年6月28日
価格:5800円
ジャンル:レース


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(微塵もDKに関係ネー)
 
強力接着剤「ゴリラ」!
 
オシャレなミニコンガ!

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 7 5 6 6 6 60
プレイ時間…10〜15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ウッホウッホ(良いのでござる)
・Wiiリモコンを振っての加速操作・ハンドリングはまぁ似たような操作のゲームが無いんで新鮮と言えば新鮮ではあった。最高速に達した後は振る必要がないのも無駄に振って疲れることがなくていい。

・グラフィックはリアル志向では無いしそんな突き抜けた綺麗さとも思わないが順当に見栄えは良い。遠景まで良く描き込まれており、この辺りはグラフィックが好評だったドンキーコングシリーズらしい出来。サウンドもしっかりゲームを盛り上げてくれている印象。

・コースアウトがなくコーナリングでも補正がかかってある程度自動で曲がってくれるので従来型ののレースゲームが難しくて遊べなかった人に向いている内容と言えそう。
ウキー!(ダメでやんす)
・リモコンを交互に振る操作の必然性が無いし、お世辞にも直感的とも言い難い。パッと見では斬新なことは斬新なのだが、ソレが従来型の操作を置き換える程の完成度があるかは甚だ微妙ではある。操作が意図した物とは違うアクションと誤認識されがちであり、操作部分で必要以上に常時気を遣う必要があるのが結構なストレス要素になってしまっている。個人的にはこの手のムリヤリ感の強いギミック強要って好かんので、仮に操作の暴発とか無くてもまず確実に「コレって一発ネタでしかないよね?わざわざこうする必要ってあった?」と文句ブーブー状態にはなってたと思うが…(苦笑)。

・…と言うか、本作はそもそもWiiではなくゲームキューブで発売する予定のゲームであり操作もタルコンガを叩いての物になるハズだったのをドタキャンしてムリヤリWiiに機種を変更した経緯があり、ハード初期の数合わせにしてもかなり無理があったのでは?それにWiiはゲームキューブのコントローラにも対応しており、タルコンガの線もしっかり差さる。必須で無くとも、せめて対応くらいしててくれても良かったのでは。

・グランプリでは周りのキャラがスタート後に一斉に前に飛び出していくのがインチキくさい。また、後方からの攻撃に対して打つ手なしでやられる一方なのがちょっと気になった。突進されたときに画面下にマーカーでも出てプレイヤーに知らせてくれればよかったのだが。
THE 感想。
 『ドンキーコング』のキャラクターを用いたレースゲームだが、NINTENDO64の『ディディーコングレーシング』やゲームキューブで発売予定だったが中止になった『ドンキーコングレーシング』を開発していたレア社ではなく、ゲームボーイアドバンス〜DS/Wii期にかけてDK派生作を多数手掛けたパオン社の開発で、色合いはだいぶ異なる。ゲームキューブ用ソフトとして発売日まで決まってたのに、わざわざドタキャンしてWiiに機種移行した作品でもある。

 Wiiリモコンとヌンチャクを使用した操作そのものは他に似た内容の物が無いんでパッと見はとりあえず新鮮。ただ、操作が暴発しやすい上に必然性もないためムリヤリ感が強い。
 まぁ出来自体はそこそこレベルって感じでありフツーに遊べる内容だが、どうもギミック重視の一発ネタだった感は強い(=続編も出なかったし類似した内容の後追い作品も登場せず、全く定着しないで終わってるし)。

 個人的には完成していたであろうタルコンガでの操作もしてみたかったなァ。とりあえずそっちならWiiリモコンのエア操作に起因するアクションの暴発には悩まされずに済んだ気もするしな。任天堂の販売戦略(=先が見えたゲームキューブで出すよりは次のWii用に回ししちゃえ!…という)の犠牲になっちゃったって点では少々気の毒な存在だったかもしんない。完成度よりも販売戦略を優先した、任天堂らしからぬ安直さはあったと思う。

掲載日:2008年4月2日
更新日:2023年10月10日


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