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メトロイド Other M
メーカー:任天堂
開発:コーエーテクモゲームス(TeamNINJA)、任天堂企画開発本部
機種:Wii
発売年月日:2010年9月2日
価格:6800円
ジャンル:アクション
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Wii版 美味しい干しメトロイドも どうぞ(注:クラゲじゃねーか!) |
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | 総合評価 |
10 | 6 | 5 | 7 | 5 | 5 | 61 |
良いのでゴザル! |
《全体として/操作部分・システム部分》 ・メーカの宣伝通り、「最新技術を駆使して作られたファミコンのゲーム」なる宣伝通りの作りで、Wiiリモコンと2ボタンがメインの2Dアクション的な作り。割り切り具合が他のゲームでは見られない感じで操作感覚は独特。特にアクションにスピード感があるのも良し。 ・従来のメトロイドシリーズは純粋にアクションゲームとしての色合いが濃かったが、サムスが一匹狼の賞金稼ぎになる経緯や上官アダム将軍とのやりとりなど、これまでよりもシナリオ面の演出が強化されたな、と言った感じ。(一部違和感のある描写もあるがね)。 《グラフィックなどの演出部分》 ・同世代の他ハードと比べて低性能なWiiだからグラフィックも貧弱!…とは言わせぬ如き、描き込み・デザインの細かさには圧巻。Wiiの作品全部ひっくるめてもトップクラスの描写なのは間違いない。 ・CGムービーも多用された任天堂では異例とも言える内容だが、こちらも力が入った出来(個人的には重要視せん部分ですけど)。 《快適性部分》 ・ゲーム開始直後の最初の読み込み以外はほぼノーロードで遊べる。 《その他細かい点》 ・これまでのメトロイドシリーズに出てきた敵がリニューアルして結構たくさん出てくるのはファンとしてはちょっと嬉しいところ。ナミヘとかフーネとか(※壁に張り付いて弾吐いてくる奴)結構リアルになっててチトほろり。 |
イカンのである! |
《操作性・快適性部分》 ・Wiiリモコンオンリーでの操作にこだわったのはある意味潔いが、そのコンセプトありきで強引に構成されているため、返って遊びづらくなっている部分も多い。ボタンの少なさをカバーするためか色々な部分が自動化されているが、どこがどのように自動化されるかだとか、そういった部分が把握しづらく、返って分かりづらくなってしまってる部分がある気も。 ・リモコン縦持ちでのサーチングビューはちょっとクセが強くて慣れが要る。また、暗い部屋を延々と探す場面も少なくなく、妙に判定も厳しいため、ノーヒントで部屋を延々と強制的に探す羽目になる場面も少なくなく、ダレる部分も。 ・最初にまとめてデータを読み込んでいるためか、起動直後のロードは少々長い。 《ゲームバランス》 ・一度では絶対見つけられないようなギミックも多く、「死んで覚える」覚えゲー的色合いが濃いのはちょっと違和感を覚えた。また、敵の倒す手順が開発者の意図した方法でないとなかなかうまく倒せない、という意味では攻略の柔軟性・自由度は過去作より低い気がする。 ・雑魚を倒して体力・ミサイル回復アイテムが出ないのがちょっと寂しい。メトロイドなら無限湧きする補給ポイントでチビチビ回復したい…。敵と戦うメリットが無く、純粋に障害物としか感じられんのよね〜…。 ・基本的に一本道であり、メトロイドシリーズとしてはウロウロ探索する楽しみは正直あまり感じられず。ボリューム自体も据置機のフルプライス作品としてはかなり控えめ。 ・今回のサムスはスーツが故障したとかまだ駆け出しだとか事情もなく、始めっからフル装備状態なのだが、上官アダムの指示が出て初めて新装備が解禁される。高温の溶岩地帯ででダメージを受けつつバリアスーツを解禁してくれないアダム氏に悪意を感じる。ゲームバランスの都合とは言え、どっかご都合主義的でもあり、展開としては気が利かないし多少ムリもあるよーな。そして何より、理不尽な上官指令を頑なに守るサムスがいつも以上に健気…(苦笑)。 《シナリオ部分》 ・従来と比べてシナリオに深みを持たせたのはソレはソレで結構なのだが、『2』・『スーパー』・『フュージョン』を遊んでないと内容的にはついていけないと思われる描写も多い。 ・あと、散々何度も戦ってきた(しかも勝利してきたはずの)リドリー戦でサムスが酷くパニック状態に陥るのは違和感がある。「フッ、また会ったな、リドリー。しつこい奴だ」くらいの精神的な余裕はありそうなものだが(笑)。 |
感想ぜよ。 |
据置機では久しぶりとなる2Dアクション寄りの『メトロイド』だが、ムービーゲー寄りだったりあえてWiiリモコンだけの操作になってたり、良くも悪くも「最新のファミコンゲーム」なるキャッチコピー通りの作りである印象。 近年はFPSの『プライム』系がメインになってたメトロイドシリーズだが、個人的にはやっぱりスピーディなアクションを楽しみたい(+一人称視点で酔ってしまうっていう関係上)ので路線的には2Dアクションの方が好きである。 使うボタンが少ないながらも色々自動化されててカッコいいアクションが繰り出せる。その一方、どこからどこまでがどのように自動化されるかとか、直感的でないシステム部分の都合までユーザ側でしっかり把握することも求められるバランスであり、必要以上に「最新のファミコンゲーム」ってコンセプトに縛られ過ぎてしまった感もあり。「コンセプトに縛られて必要以上に操作やバランスがクドくなる」って部分は後の『サムスリターンズ』・『ドレッド』にも通じる要素だったかもしんない…(苦笑)。 意欲的な新要素が多い一方で、粗削りな部分がやたらと多いのもまた確かであり、個人的には『スーパーメトロイド』級の傑作レベルだったとまでは言い難い。良い所悪い所を均したらトントンレベルと申すか、出来としては凡作の域に留まってるかなァ…と。まぁそんでも、ゲームとムービーの融合なんかは絶対任天堂単独じゃ作れないだろうし、そのあたりは、TeamNinjaとのコラボレーションの賜物だったのしょうがネ(ついでに言えば、本作以降でやたらと増えた任天堂×コーエーテクモのコラボ作品のキッカケになったって点では重要な契機だったのやもしれぬなァ、とも)。 |
掲載日:2010年9月11日
更新日:2023年6月13日
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