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ゲームアンドワリオ
メーカー:任天堂
開発:任天堂企画開発本部、インテリジェントシステムズ
機種:WiiU
発売年月日:2013年3月28日
価格:4700円
ジャンル:ミニゲーム集


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 6 6 7 5 3 52
プレイ時間…4〜5時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ガッハッハー!最高だぜいぃ!(ワリオ風に)
・WiiU本体の独自性の部分を体験するデモンストレーターとしては良いサンプルなのかな。「そんな使わせ方する?」みたいなムリヤリ感のある操作方法が結構多いが、それでも慣れれば違和感なく遊べる。一応はゲームとしてまとまってる辺りは開発側の力量なのかな…とは思う。

・作品全体を覆うシュールさは健在か。細かいオマケ要素にもナンセンスなネタが散りばめられているのは良い。

・WiiUの描画性能を活かした妙にリアルなグラフィックとメイドインワリオ共通のシュールでチープなグラフィックが同居したような演出が多く、そのギャップがまたアホらしさの演出に一役買ってる作り。
Oh,ダメなんだYO(ジミー風に)
・薄い。今までのメイドインワリオシリーズ以上に一発ネタの度合いが強め。どのミニゲームも一度遊べば「うん。もういいや。」って思えてしまうものばかりで初代『メイドインワリオ』や『まわる〜』であった中毒性がまるでないのが痛い。個々のミニゲームが丁寧に作られている事は伝わってはくるが文字通りの一発ネタに留まり、WiiUのギミックのデモンストレーションとしては良くても、ゲームとして面白いかは正直ビミョーに思えたり。

・総じてボリューム感に乏しい。DL専売ゲーム程度の内容に留まっていると思うんだが、これをミドルプライスで売るのはかなりムリがある。任天堂の公式のインタビュー集『社長が訊く』によれば「開発に2年以上かけてる」って事でそれだけ取らなきゃ開発費が回収できないんだろうけど、極端な話それはあくまで開発側の都合であって別に客側には全く関係ないからなァ。

・過去のメイドインワリオはシステム面も含めてのシュールさ大爆発だったけど、今回は無難なミニゲーム集を無理矢理にワリオのシュールさで味付けした感じ。バカバカしさって点でも過去作に及ばない気はした。

・個々のミニゲームが別々に製作された弊害か、1本の作品としてのまとまりは無い。まさにごった煮の様相。あと、難易度で妙にばらつきがあって、「簡単過ぎる」とか「難し過ぎてクリアできる気がしない」とかどうも両極端に振れすぎてる気がする。この辺はちょっと任天堂らしからぬ雑な調整だと思う。
おぉ、感想なのだよ(Dr.クライゴア風に)
 「メイドインワリオの新作」…と言うよりは「メイドインワリオ風に味付けしたはじめてのWii」って感じか。正直、ゲーム自体の持つ破壊力は期待した域にはまったく及ばず。このシリーズって一発ネタなのに何故か時々無性に何度も遊びたくなるって部分が魅力だったんだが、この作品からはその感覚がまるで湧き出て来ないため、物足りなさを強く感じてしまう。
 シリーズ特有のナンセンスさは健在だけど、あくまでミニゲームに被せた表面の皮だけであって、ゲーム自体の底力が正直足りない。爆発しつつももっとゲームとして底力のある内容を期待しただけに、『ただのハードギミックのデモンストレーター』に留まっちゃった点は大いに残念ではあった。

掲載日:2016年4月25日
更新日:2025年8月12日


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