スターオーシャン4
THE LAST HOPE
メーカー:スクウェア・エニックス
開発:トライエース
機種:Xbox360
発売年月日:2009年2月19日
価格:8925円
ジャンル:RPG
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
6 | 8 | 5 | 5 | 6 | 8 | 4 | 62 |
GOODぜよぉ! |
・難易度面では理不尽に近い程に妙に尖りまくりだった昔の作品に比べれば大分丸くなり、とっつきは良くなった印象を受けた。「2」の時は通常のストーリーでバランス崩壊気味の強さのボスにすんごい苦労したもんなあ。バランスは今作の方が確実にいい。簡単過ぎず、難し過ぎず。まぁ妥当な範囲内に収まっているといって差し支えないと思う。 ・戦闘はアクション要素があって退屈しない作り。上記の通りバランスが向上したので、変なとこで詰まったりしなくなったのは良かった。リアルタイムでの状況判断が求められるので脳内処理速度の落ちたワシのような廃人にはチトきついが、ボケ防止にはなる…と思う。 ・グラフィック及びムービーは一部過剰にツヤツヤしてるのが気になるが、まあ普通に綺麗といっていい内容かと。海外の大作に比べると特筆すべきような美しさも別にないけど、まあ、中の上くらいは行ってるんじゃない? ・物語は言ってしまえば奥深さは感じないし陳腐。ただ、(あくまでトライエースって枠で考えれば、そして終盤除けば、だが)「王道的で馴染みやすい」。驚きは少ないけどこれはこれでいいのかもしれない。 |
BADじゃのう。 |
・「2nd」の時も感じたのだが、「スターオーシャン」は和RPGの割に物語が弱い。どこかで聞いたことのあるような要素の継ぎ接ぎといったイメージが強い。また、万事においてイベントが行き当たりバッタリで展開もワンパターン。各々の面々が言ってる内容が軽い。作りがどうも単純でイマイチ感情移入できないとでも言うか。見ててなんか赤面モノのイベントだとか。「ピーピー」とわめき散らすヒロインの存在も鬱陶しく感じられたり。全体的にどっかで聞いたことあるよな感が漂い、独自性には欠ける。 ・起伏の少ないシナリオだが、終盤のどんでん返しには度肝を抜かれる物がある…が、シリーズの存在自体を否定しかねない危険な描写としか思えず。意外性が欲しいって言ってもあの描写は反則に近いと思う。世界観ぶち壊しであり、シリーズに思い入れのあるユーザほど受け入れがたい描写だと感じるけど…。 ・UI等、システム周りにおいてストレスを感じやすく、ちょっと未完成な感じも受ける。雑多でまとまりがなく操作していてストレスを感じる部分が多かった。 ・戦闘のバランスが丸くなったのはよろしいのだが、味方の動きのアホさまでは改善されてない模様。「どうしてそこでそう動く」的な部分が多く、結構イライラする。あと、ちょっと魔法が弱い気がする。 ・一応上の欄で褒めたグラフィックだが、人物の描写はちょっと不自然さがあるかなあ、と言った印象。モデリングがなんか人形みたいな部分がある。多分、モデリングよりも表情やモーション部分の弱さに起因するんだとは思うが、言うなれば「マネキン」風。あと、全体的にキャラの性格の設定や描写が極端にアニオタさん方面に媚び過ぎの感あり。まぁここは昔からそうだが。 ・ちょっとセーブできるポイントが少なくて不便かなあ、とは感じた。あと、必要以上にダンジョンが広過ぎてダレる。ボス戦等ではまとまった時間が求められ、忙しいユーザにはキツいかと。 ・ディスク3枚というボリュームの容量の多くはムービーで占められてるのか、やたらとムービーをぼけーっと眺めてるだけの時間が長い。あー、わし「ゲームがやりたい」んだが。あと、最近のゲームでは結構取り入れられてる「サブクエスト」。個人的にはあんま好きじゃ無いです。ハッキリ言って、お使い作業ばっかで水増し感が出てるだけ。ゲームに何も深みを与えていない。 ・ゲームを進めていくと、場面場面でディスクの入れ替えを要求される。ゲーム進度じゃなくて進む惑星毎にディスク入れ替えを要求される前時代的な作りに閉口…。おいおい、ファミコンのディスクシステムじゃねぇんだからさ…(苦笑 |
THE 感想。 |
安く売ってたので買ってみたが、ワシとしては久しぶりの「スターオーシャン」。まぁ、キャラデザ等グラフィック・サウンド・声優の起用・やり込み面どこを切っても、良くも悪くも典型的な「J-RPG」になってるなあ、と言った印象。個人的には「このシリーズが大好きじゃ!」ってくらいの思い入れも無いから「普通に遊べるが粗も多いRPG」程度にしか思わんのだが、まぁ買った値段分(1000円)は楽しめたかなア、と言った感じ。ただ、「このゲームならでは」の驚きは皆無でどっかで聞いたことのあるような物語も場当たり的に進行し陳腐でまとまりに欠ける。終盤のトンデモ設定はもはや閉口しっぱなし。ボリュームは相応にあるが必要以上に水で薄めた感もあり、ちょっと物足りなさが残った。 単純に内容だけで比較すれば昔の作品よりシステムやバランス面では確実に進歩はしているが、それを差し引いたとしても時代遅れな感あり。遊んだ当時のインパクトの強さと言う点では「2nd」あたりには及ばないかなあ…という印象。シナリオ以外の部分で見れば中の上レベルには到達してると思うし不出来と言う程に酷くもないが、正直な所、別に良作の域にある内容とも言い難い。 |
掲載日:2015年9月28日
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