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3Dクラシックス
星のカービィ 夢の泉の物語

メーカー:任天堂
開発:アリカ、任天堂企画開発本部
機種:ニンテンドー3DS(ダウンロード専売)
発売年月日:2012年4月25日
価格:600円
ジャンル:アクション(2D・横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 7 8 6 7 8 78
プレイ時間…10時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よかですたい。
・これまで出た『3Dクラシックス』の作品群(アーバンチャンピオン、ゼビウス、ツインビー等のファミコン初期〜中期の作品)よりも、元のゲームのボリュームがあり完成度の高い作品だけに遊びがいがある。

・遊んでみた感じ、オリジナル版よりもカービィの攻撃判定が強くなってる&挙動がカービィ側に有利なように変更されてる感じがする。若干難易度が下がった分、遊びやすくなったと言えるかも。
だめですばい。
・バーチャルコンソールで配信されているファミコンソフトの価格500円と比較しても破格の値段なのだが、前に出た『パルテナ』なんかと比べるとベタ移植の域に留まってて、あんまり3D化の恩恵が無いような…。背景なんかも多重スクロールしてくれないし、移植するのでいっぱいいっぱいって感じだろうか?元の作品がファミコンとしては破格のグラフィックを誇っていただけにオリジナル版の良さを残すって路線で行くことにしただけかもしれんが、手の入り具合って点では『3Dクラシックス』の中では最も少ないかも。

・近年のカービィに比べると、「カービィの攻撃性能が低め(スライディングで敵を倒せないとか)」・「コピー能力で複数の技を出す事は基本的にできない」・「ダメージ一発でコピー能力が剥がれる」など、不親切さ・自機性能の低さに起因する難易度の高さは、人によっては気になるカモ(リアルタイムでファミコン版を遊んでない若い人とかだと特に)。
感想。
 ファミコン末期の名作『星のカービィ 夢の泉の物語』(ファミコン版のレビューはこちら)のニンテンドー3DSへの移植作品。グラフィック部分はほんのりアレンジも加わえられている。

 3Dクラシックスの他作品のレビューで『思いっきり昔の小粒な作品じゃなくてサ、もうちょい本格的な名作で頼むワ、コノコノ〜!』って書いてたんだが、早くもその要望をすくってくれたみたいでありがたや。過去に出た作品と同じ600円と言う値段はまさに価格破壊!

 ただ、グラフィックはあんまり作り直されてなくて、元のファミコン版をそのまま移植してきただけ、という感じで、横スクロールアクションってジャンルの関係上3D効果の恩恵も少なくグラフィック面での驚きは殆ど無い。元の作品がファミコンでトップクラスのグラフィックだっただけに再現性重視で制作されたのかもしれんけど、『パルテナ』とか『アーバンチャンピオン』みたいにリメイクされてる事を期待してたので、ちょっと物足りなさはある。

 まぁ、普通にベタ移植のバーチャルコンソール版を買ったとしても500円取られることを考えれば、600円で遊べるのは充分すごい事だとは思うんだけども。ベタ移植版と大差ない価格で販売だからなー。

掲載日:2012年4月30日
更新日:2024年3月19日


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