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リッジレーサー3D
メーカー：バンダイナムコゲームス
機種：ニンテンドー3DS
発売年月日：2011年2月26日
価格：6090円
ジャンル：レース（3D）

映像	音楽	快適性＆操作感	独自性	難易度・バランス	ボリューム	総合評価
7	8	5	7	6	6	70

プレイ時間…30～40時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点

ほんに、良かとね～～。

・リアルさとかとはあんまり縁がない作りなんだろうが、割り切ってゲームとして楽しめる大胆な挙動や操作性に仕上げている辺りは安定のリッジクオリティかと。

・グラフィックは解像度こそPSP版より大きく劣るが、液晶が綺麗だったり立体視での見栄えが良かったり発色自体が良好だったりで、ならせば両者どっこいどっこいレベルか。Wiiやゲームキューブではリッジ本流シリーズは出てないから単純比較はできんが、グラフィックのレベルとしてはロクヨンよりちょっと綺麗な程度であり、正直Wiiレベルには達していない感じではある。ニンテンドー3DSウリの立体視は調整は要るもののまあ程よい塩梅。立体視の効きが他のソフトよりキツめなので、立体視調整のボリュームはかなり弱めで充分な効果は得られる印象。

・内容自体は堅実。特にシリーズ物として目新しい要素があるわけでは無いように感じるが、しっかりやり込める内容に仕上がってるようには思う。

・サウンド面も良好。音に迫力があるし、サラウンド効果で奥行きも感じられる出来。曲自体も良い。ヘッドホンで遊べば一層高音質で遊べるのも良し。

・過去作の焼き直しステージが多いが、まぁコース数自体はそこそこある分、後に出たVita版（DLCを入れる入れ物状態のスカスカ過ぎるショボい内容、レビューはこちら）なんかよりは全然マトモに遊べる。

あんさん、いけまへんがな。

・レース前の読み込みはカートリッジ式のゲームとしてはロード時間はかなり長いのが難点。ゲーム開始時とかレース前に普通に10秒以上待ち時間が入る。メニュー画面もレスポンスが悪くて、重さが気になる。光ディスク採用の据置機版とかPSP版とかと比べりゃなんてことないけど、「カートリッジなら読み込み待ちはほぼ皆無」ってならんかったのは残念。

・立体視はハード側で微調整はできるんだが、こういうのを手動で調整しなきゃいけない時点で親切じゃないし、この部分だけで若干敷居面で損してるとは思う。個人的にはMAXでは強過ぎて焦点が合わない。また、熱中してるうちに画面と視点の距離が狭まると物が二重に見えやすい。3Dボリュームは真ん中よりかなり弱めにしたくらいが丁度いいようには感じた。

・COMの動きがあまりに露骨＆単純そして何より不自然過ぎて萎える。流れとしては「一度プレイヤーが抜くとムキになって（プレイヤーだと絶対不可能なタイミングであろうと）ニトロで抜き返す」→「再度プレイヤーが抜き返すと諦めて静かになる」→…を1台ずつ繰り返して順位を上げていく展開にガッチリ固定され過ぎている。プレイヤーが絶対ニトロが溜められない状況でもふかして来るし、COM同士ではキッチリ序列が決まっていて序列が崩れると直線で減速してまで譲り合い走行してるし、もうちょい不自然さが見られない程度にCOMの動きはこだわってほしかった。

・グラフィックはそこそこレベルと思うが、マシンのテクスチャの粗さはかなり気になる（まぁ最初にお披露目された時よりはだいぶマシになってはいるのだが）。

感想ですけん。

　たぶん、海外子会社が作ったヤツを除けば、任天堂機種向けとしては初のナムコ内製リッジ。

　操作性だとかゲームの内容自体は良作だったPSPの『リッジレーサーズ』（レビューはこちら）と同等のレベルには達してると思う。映像のレベルとしては、解像度は粗いが、発色とかのレベルはそれなりなんで、まあこの点もPSP版と同等レベルと言った感じか。完成度としては『リッジレーサーズ』程の完成度には至らん気もするが、ゲームっぽさ重視のリッジらしい挙動＆敷居の低さは健在であり、安心して遊べるレベルにはあると思う。

　気に食わないのはCOM車のやたらと不自然な動き、そしてカートリッジメディアのゲームなのにロードがやたらと長い点。ここさえマトモならだいぶ印象も違ったと思われ、惜しまれる部分ではある。

掲載日：2011年2月28日
更新日：2024年4月9日

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