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ゼルダの伝説 時のオカリナ3D
メーカー:任天堂
開発:グレッゾ、任天堂 情報開発本部
機種:ニンテンドー3DS
発売年月日:2011年6月16日
価格:4800円
ジャンル:アクションRPG


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執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 9 9 7 9 8 8 85
プレイ時間…50〜60時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
すンばらしい!!
・元となっている作品が3Dゼルダの傑作と名高いだけにやはり面白い。まぁ忠実な移植に徹してる感じであり追加要素もほぼナイように思われ、あんまり新鮮味を感じないが、良い物は時を経ても色褪せないものだと再認識できる完成度。未経験者の方には文句なしでオススメできる作品。今でも間違いなく通用する内容かと。

・ニンテンドウ64版のイメージを崩すことなく演出面が向上している。「思い出補正込みで3DSで出したらこうなる!」ってのをうまく実現してるからこそ違和感が無いのかな、と。立体視による+αの恩恵が結構大きいのかなあとは感じる(ただ、3Dが強いとブレて正直キツイので、3Dボリュームのツマミは中間よりかなり弱めがオススメ)。

・ジミに嬉しいのがタッチパネルをボタンに見立てる事でアイテムをセットできる数が増えたため、持ち替えが楽になってる事。割と頻繁にアイテムを持ち替えて謎解きをこなす場面が多いだけに、快適性はかなり向上していると言える。

・難易度自体はアクションも謎解きもかなり高い方だと思うのだが、ヒント機能が追加されたので詰まっても先に進める可能性が高いと言う点ではかなり親切な作りになっている。

・ゲームキューブの『風のタクト』のオマケについてきた『裏ゼルダ』がまるっと収録されており、物量面も満足の出来。
イマイチかも…。
・ただの移植ではなく、グラフィックなんかは全体的に手が入っているのだが、「とにかくオリジナル版のイメージを崩さずにグレードアップさせること」に重点が置かれてるせいか、あんまり「キレイになったなあ!!」と感じられなかったりも(64版を直接起動して比較すると飛躍的に綺麗になってると分かるんだけども)。あと気になったのは階段などをテクスチャで誤魔化してるところ。ポリゴンの数をケチる手段として普通に見られる手ではあるが、立体視でコレをやると「一枚絵であること」が露骨に分かってしまうので使わん方がいいかと。いくらオリジナルに忠実にするって言っても、階段を表示する位の余裕はあったんでないの?… と思ったり。 >3DSの性能

・一度セーブして終了すると再開場所が固定なので、移動し直すのが面倒。この部分は、別にオリジナル版に忠実にしなくてもいい気がするのだが。
感想。
 NINTENDO64の傑作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(レビューはこちら)のリメイク版。

 「うん、やっぱり『時オカ』は面白いネ」って再認識できる内容。現在そのまま出したらちょっと物足りない部分は巧く思い出補正分を込みで底上げして作り直して、良かった部分はそのまま移植する。非常に手間ヒマかけて作られたリメイクといった感じ。一方、忠実な移植に徹しており、あくまで「移植+思い出補正」の域に留まっており、遊んでて新鮮味はそれほど感じない。

 総じて、元から少ない欠点を更に潰してスキが無くなった「時のオカリナの決定版」とでも言える存在に。未経験者の方には間違いなくオススメできる作品である(今だと中古で1000円以下で買えるし)。64版未経験の方は是非どうぞ。

掲載日:2011年6月20日
更新日:2021年11月16日


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