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ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
メーカー:スクウェア・エニックス
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2019年9月27日
価格:1650円
ジャンル:RPG


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
5 7 7 5 7 6 7 63
プレイ時間…25〜30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よかですたい。
《快適性・バランス部分》
・元がファミコン時代のRPGって事で古臭さを感じないワケではないものの、ベースとなる部分の完成度自体は高いため、しっかり遊べる作品とは言えそう。

・ドラクエIV以降の味方キャラへの作戦変更・指示出しが可能になっており、格下の敵との戦闘はAI任せで楽に流せるようになっている点は◎。

《グラフィック&サウンド》
・敵キャラが動く演出がバッサリ削除された事で、元から良かった戦闘のテンポは一層良くはなっている、一応は。

・「ドット絵のグラフィックとフォントの解像度が合って無くて違和感が―」と↓で文句は言ってはみたものの、クッキリ表示なんで読みやすい事は読みやすい。
だめですばい。
・新作並に気合いの入った作りでリメイクながら大作のオーラがあったスーパーファミコン版・GBカラー版と比べると、別にハード性能を活かしたワケでもなく、アレンジ具合も半端で、志が低くやっつけな移植ではある。フルプライスで力の入ったリメイク作のSFC版・GB版と安価なDL専用ゲーの本作と、格の違いがモロに出てしまってる感じではある。

《快適性・バランス部分》
・UIも、ホイミ等での体力回復で最大HPが表示されない・戦闘でアイコン位置が保存されないため使用頻度の高い呪文を選び直すのが面倒等、過去のリメイクよりも明らかに退化してしまってる部分があるのも惜しまれる。

・スーパーファミコン版やGB版での追加要素『すごろく場』が存在ごとバッサリと全カットされてしまっている点は残念。

《グラフィック&サウンド》
・グラフィックは一応描き直されているが、キャラクター・背景・フィールド・文字フォントの解像度がバラバラでまるで統一感が無いのが、あまりにもやっつけくさい。

・スーパーファミコン版やGBカラー版では戦闘で敵キャラがアニメーションしていたが、本移植ではバッサリカットされている。大昔のハードで出来てた事が今のハードで出来てないって事で、正直印象はよろしくない。
THE 感想。
 『ドラゴンクエストIII』の移植作品だが、完成度の高かったスーパーファミコン版・ゲームボーイ版(レビューはこちら→スーパーファミコン版/ゲームボーイ版)ではなく、スマホアプリ版からの移植で、スーファミ・GB版の追加要素(すごろく場など)も省かれた半端移植である。
 かつてのドラクエのリメイク作品と言えば、当時の最新作のエンジンを流用しての新作並のフルリメイクが当たり前だったのだが、本作はアプリからのやっつけな移植って事で、基本的にはスーパーファミコン版・ゲームボーイ版の劣化移植であるとしか思えず。まぁドラクエIII自体がファミコン時代を代表するようなRPGの傑作だった事もあり、遊んでてツマランって事はなく、(まぁセリフ回しやボリューム自体に多少古さは感じつつも)しっかり楽しめる内容でもあるとは思うが、ずーっと以前のゲーム機で出来てた事が出来てないんで、遊んでてなんかモヤモヤしてしまうのである…(苦笑)。

掲載日:2020年4月7日
更新日:2024年9月3日


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