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ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
メーカー:エニックス
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1996年12月6日
価格:8700円
ジャンル:RPG


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Wii版1・2・3(本作を収録)
 
HD-2Dリメイク

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
10 9 9 8 9 8 7 88
プレイ時間…150~200時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
おおっ見事じゃ!褒美をやろう!
(よろしいトコ)
<操作性・快適性部分>
・このシリーズは元から操作性部分はトップクラスの作りと思うが、当時の最新作『VI』をベースにした事でより快適に遊べるようになったのは嬉しい。

・データがファミコン版より消えにくくなった。ジミながらコレが一番大きい改善点なのかも。

<システム・バランス部分>
・自分の好みで自由にパーティを編成できる自由度の高さが良いね。転職を繰り返して武器も魔法もイケる最強のキャラを育てるといった、育成の面白さもある。新しい職業「盗賊」の導入でダンジョン探索がやりやすくなったのも嬉しい。

・性格システムはちょっとした占いみたいで面白い。成長率が攻略に差し支えにならん程度に個性が付くのも面白いですな。ちなみにわしは「一匹狼」や「ひねくれ者」、「幸せ者」になることが多い感じですな。

・範囲攻撃可能な武器が増えたとか高性能な防具が追加されたとか、ファミコン版より難易度が下がる方向に調整されている部分が多く、良く言えば遊びやすくなった、と言えそう。

<演出部分>
・グラフィックやサウンドの出来が良かった『VI』がベースになっており、非常に豪華な作り。戦闘では敵がアニメーションするし(それでいてサクサク動くので快適性も犠牲になっていない)、サウンドも元から曲が良かったのに音質がグッと良くなり、聴き応えも抜群。
おお勇者よ、死んでしまうとは情けない!
(イカンですよ)
<システム・バランス部分>
・性格システムは面白い試みだが、特定の性格が多くの性格の完全上位互換であり、多くの性格がただの劣化版になっちゃっててポテンシャルを活かし切れてない印象も。この部分の大雑把さは『V』の仲間モンスターシステムでも感じたなァ。ドラクエシリーズって操作性とか全体のバランスはすんごい気を配って作ってる一方、部分的に大雑把で投げやりなのよね…(苦笑)。

・女だと「マジカルスカート」など魔法やブレス威力を軽減する高性能な専用装備があったり成長率が高い性格「セクシーギャル」になれたりする一方、男はどうでもいいネタ装備のステテコパンツが装備できるだけでセクシーギャル相当の高成長な性格も無く、極端な女尊男卑のバランスになってるのはどーかな…とは思う。完全に「全員女」の方がラクに進めるもんなァ。

・終盤がオニの難しさだった『II』と違って『III』はファミコン版の時点でそこまで過激なバランスでもなく無理なく最後まで遊べる調整だったゆえ、ユルくなった点に不満を持つユーザさんもいたかも。

<演出&シナリオ>
・さすがにストーリー部分は大昔の作品なんで貧弱・強引でご都合主義的な展開も多く、現代のRPGに比べるとテキストは簡素で素っ気ない。

・勇者の性格診断の際の精霊のコメントが皮肉全開だの酷く説教臭いだのは好みが分かれそうな部分ではある。何をどう選んでもグチグチ言われるからな…(笑)。
ふむふむ…ならば感想じゃ。
 ドラゴンクエストシリーズの中でも傑作と名高いファミコン『ドラゴンクエストIII』(レビューはこちら)のリメイク版。

 当時の最新作『VI』のシステムをベースに再構築されており、見た目やBGMも豪華で操作性も更に快適になり遊びやすくなったのが嬉しいところ。極端な女尊男卑バランスだとか新たに加わった性格システムの調整が雑だとか気になる所も皆無では無いが、全体としては完成度の高いリメイク作品になっていると思う。

 なお、最近出たHD-2D版リメイク版は近年のスクウェア・エニックスに対する信頼感の低下なり見た目のショボさなりからどーも買う気がせず、予約してたのをキャンセルして「昔のを1周クリアすれば衝動買い欲求もやり過ごせるだろ」とWii版(1・2・3の3)を引っ張り出して遊んだワケだが……見事に満足できました!これならHD-2D版はワゴン化してからで良いや!数年ほっとこ、お陰で数千円ケチれたな!(←オイ)

掲載日:2005年1月14日
更新日:2024年12月31日


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