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ドラゴンクエストV 天空の花嫁
メーカー:スクウェア・エニックス
開発:アルテピアッツァ
機種:プレイステーション2
発売年月日:2004年3月26日
価格:7800円
ジャンル:RPG
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PS2版 DS版 サントラ スライムマグネットもどうぞ。 |
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
8 | 10 | 8 | 7 | 8 | 8 | 9 | 88 |
おおっ!最高じゃぞ! |
《バランス・システム部分》 ・かの名作、『ドラゴンクエストV』(レビューはこちら)のリメイク版がプレイステーション2で再登場。パーティが3人から4人に変更され、バランスが崩れていないか不安だったが、その心配は無用でホッ…。定員が増えたので今まで戦闘に出る機会の少ないキャラにも出番が回るようになったのは良し。まあ、やや簡単になっている感じは受けるが、仲間になるキャラが多いんで活躍の場を増やすって意味ではアリな変更かと。 《演出部分》 ・グラフィックはオリジナル版のイメージを損なわない方向性でアレンジされて綺麗になったのが良い。キャラが大きめに表示されるようになったので表情まではっきり見えるようになったのは嬉しい。フィールド上での朝霧や夕焼けの場面は美しさにも注目。 ・サウンドもフルオーケストラの豪華版。ドラクエのBGMは元からオーケストラ化するのを前提に作ってあるそうだからまぁ当然かもしれんが、原典のBGMから違和感なく豪華に仕上げてある点は見事の一言、ですな。 《シナリオ・テキスト部分》 ・スーパーファミコン版ではやや接点が少なかった花嫁候補の1人であるフローラとのエピソードが物語冒頭で追加されたのは良い変更点だと思う。 ・『7』やプレイステーション版『4』でお馴染みの「はなす」による会話システムが採用され、シナリオでスポットライトが当たらないキャラにも見せ場が増えたのはジミに嬉しい追加点。大体の人物は予想範囲内の内容が多かったが一人異彩を放つのはモブキャラに近かった衛兵のピピン。あんな欲望をストレートに口に出す男とは知らなかった。性能は微妙だが、アホくさいテキスト目的で仲間に入れるのもアリかと(笑)。 |
勇者よ、ソレじゃ情けない(イカンとこ) |
《バランス・システム部分》 ・バランスに関してはほぼ手が加えられておらず、スーパーファミコン版で「コイツ使い道無いやん…」なる趣味レベルのモンスターが多いままだったのは残念。結局はスライムナイトやら、仲間になりやすくバランスの良い能力を持つモンスターに落ち着きがち。どのキャラでも極めればボスまで連れて行ける(もしくはそこまで極端でなくてもどのモンスターにもちゃんと見せ場がある)、という風にバランスは調整して欲しかった。…てか、「おおねずみ」や「プチ〜〜」族など、明らかに使えないモンスターが更に大量に追加されたのは理解に苦しむ。正直、この部分は手抜きとしか思えない。 《演出部分》 ・3Dで描画される事でオリジナル版よりも見づらくなった場面もチラホラ…。とくにダンジョンや町ではそう感じる。また、キャラの描画が細かくなった分、寝る時に目を開けたままであるとか、服を着たまま温泉に入るとか不自然な場面が目立ってしまう(脱いだら脱いだで問題ありそうだが)。 《シナリオ・テキスト部分》 ・仲間モンスターには人間の言葉も理解できるような人型とか悪魔系のモンスター込みで一切会話は用意されていないのはやや残念。 |
感想だYO!! |
スーパーファミコン『ドラゴンクエストV』のリメイク版。ドラクエのリメイク作品はその当時の最新作のエンジンを流用した作りの事が多かったが、本作は独自に1から作られたっぽい感じである(同じPS2の『8』とは作りがかなり異なる)。 ここ最近は仕様をバッサリ削った低予算のアプリ移植を更に家庭用に移植するなどかなり怪しくなって来た感があるのが残念だが、一昔前のドラゴンクエストシリーズのリメイクは安心して遊べたね。オリジナルのイメージを崩さずそれぞれのパートを肉付けしていくのがすごく上手いんだワ。 最近の和製RPGのリメイクだと変にアレンジした内容になっちゃったりして悲しくなる事も多いけど、このPS2版ドラクエ5みたいに、『あくまで原作を綺麗に、快適にしただけに徹したリメイク』ってのはもっと見直されても良いとは思う。うまーく『原作+思い出補正』分くらいに留めていて、余計な追加要素やシナリオの大幅な改変とかナイのでね。個人的にはリメイクゲーはこれぐらいの味付けの方がちょうどいい。 |
掲載日:2004年6月23日
更新日:2022年5月24日
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
8 | 9 | 8 | 8 | 6 | 9 | 7 | 82 |
GOO! |
・全体的には、かなりよく出来た映像。後述の欠点(綺麗にしただけで全体的に表現が軽い)はあるにせよ、まぁ原作のイメージ準拠での底上げと考えれば納得もできる。個人的にはタルでの脱出シーンでの滝の表現がかなりよかった。 ・サウンド面は文句なしの出来栄え。オーケストラの生演奏収録は迫力があって豪華すぎ。やっぱすぎやま先生はすげ〜よ。 ・システムまわりもストレスの無さも個人的にはすごく良いと思う。UIの快適さは相変わらずよく練られています。 ・パーティーが3人から4人になっても難易度が大して下がらないあたり、よく考えてバランスが作られている。仲間モンスターも増え、攻略の幅が増えたのも良い。 ・相変わらずよく出来たシナリオ。個人的にはすごく好きな作品なので文句なし。 ・やっぱりドラクエ5は最高です。 |
BOO! |
・かなりよくできてはいるが、ダンジョンが3Dポリゴンの描写となり、かなり見難い部分も見受けられるのは残念か。 ・せっかく仲間モンスターの数が増えたので馬車の人数も増員してくれても良かったのでは…とは感じた。 ・エンディングがしょぼい。ある意味、元の作品通りではあるが、せっかくリメイクしたのだからもう少し、プレイステーション2の性能を生かした演出を取り入れても良かったのでは? ・イベントシーンは基本的に人形劇のままであり、良くも悪くもただスーパーファミコン版を綺麗にしただけのイメージ。全体的に表現は軽い。特に主人公の母マーサの死ぬシーンは微妙か…。 |
感想ですけん。 |
名シーンの書き直しなど、やってよかったと思えるシーンも多く、バランス調整もよくできていて楽しめる作品。この辺りは流石のドラクエ、と言える。 ただ、あえて文句を言えば、エンディングがスーパーファミコン版の演出通りでちょっと感動に欠ける。ボスの攻略も「作業」で終わってしまい、拍子抜け。原作のイメージを崩さない範囲でもっと大胆に肉付けがあっても良かったかもしれない。 |
掲載日:2004年6月23日
更新日:2017年2月27日
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