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ドラゴンクエストI・II
メーカー:エニックス
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1993年12月18日
価格:9600円
ジャンル:RPG


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
7 8 9 7 9 7 7 78
プレイ時間…30~40時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良かったぞね。
《I・II共通、全体》
・グラフィックやサウンド面はオリジナル版をイメージを踏襲しつつもスーパーファミコンの性能を活かしパワーアップしている。当時の水準として突き抜けた綺麗さとかは感じないものの、順当に見栄えは良くなった印象。エンジン流用元と思われる『ドラクエV』より演出面の出来は良くなっているかと。若干ピロピロ気味だった音質もかなり上がって迫力が出ている。

・ドラゴンクエストシリーズ初期作『I』と『II』が一本に収録されておりお得さがある。また、セーブ機能が搭載されたため、再開の度に長いパスワードを入力しなくても良くなったのも地味ながら嬉しい点。

《作品別(I)》
・ファミコン版ではわざわざコマンドを開いて階段や扉を開けていたが、今回は『V』並に自動化されて移動がスムーズになっている。

《作品別(II)》
・ファミコン版は極悪な程の高難易度だったが、再調整されてかなりマイルドになり、遊び易くなった。終盤の敵の先行メガンテなど、理不尽な場面が減ったのは◎。
イカンぞぃ。
《I・II共通、全体》
・これと言って大きな欠点は見当たらないが、ファミコンの作品のリメイクであるため、若干古さは感じてしまうかも。単品毎のボリュームはやはり新作よりはかなり劣る。

《作品別(I)》
・敵も味方も常に1人ずつなので、内容的には単調な攻撃のぶつけ合いになりがちであり、その点ではやっぱり古さは感じてしまう。

《作品別(II)》
・個人的にはこのリメイクくらいで丁度良いのだが、ファミコン版の高難度に思い入れがあるプレイヤーさんの中には、ヌル目になった事を不満に感じる人もいるかもね。
感想でござる。
 ファミコンで出たドラゴンクエストシリーズの初期作品『ドラゴンクエスト』と『ドラゴンクエストII』のカップリングのリメイク作。システムは前年に発売された『ドラクエV』のものを踏襲しており、オリジナル版よりも格段に遊び易くなっている。

 シリーズの初期作品って事で意図的に更にシンプルに作られている面もあるため、今遊ぶと余計にちょっと古さを感じたりはする。ただ、一時代を築いた大作って事で流石に安定した面白さがありますな。今遊ぶならカートリッジの電池が切れてセーブ不可能になっていると思われるスーファミ版よりは、後にWiiで出た本作のベタ移植版の方がオススメなのだが、そちらはそちらでプレミア化してたり入手難度は若干高くてコスパが悪いのが難点。スマホ版準拠の移植(Android・iOS、PS4、スイッチさん等)よりはこっちの方が出来は良いと思うけどね。

掲載日:2008年6月13日
更新日:2021年6月1日


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